腰痛の「最終兵器」から片頭痛の特効薬まで 
部位別「つらい痛み」がウソみたいに消えるクスリ

専門医は知っている
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また、脈打つような痛みや吐き気が特徴の片頭痛の場合には、前述したような鎮痛薬は効果が薄い。亀戸佐藤のり子クリニックの佐藤院長が言う。

「まず、頭痛の種類をきちんと見極めることが重要です。診察の結果、片頭痛だと分かればゾーミッグという薬を出します。また、インスリン注射のように自分で注射するタイプのイミグランという薬もよく効きますね。イミグランには点鼻薬(鼻の中にスプレーするタイプ)もあります」

効き目の速さが違う

ゾーミッグ、イミグランをはじめとする「トリプタン系」とよばれる薬は、片頭痛に対して最も効果が高い。頭痛だけでなく、吐き気がするなど症状が重い場合は、薬を飲むことが難しいので、点鼻薬と注射薬を併用することもあるという。

「注射薬は打ってからおよそ10分、点鼻薬なら20~30分程度で効いてきますから、痛みが激しくなる前に使います。痛みを感じ始めてから10分以内に使えば、痛みを抑えられます。

一般的な鎮痛剤が痛みを止めるだけなのに対して、トリプタン系は痛みの『火元』を止めてくれる。ですから、最近では、片頭痛にはまずトリプタン系を処方するのが常識です」(前出・丹羽氏)

ただし、ロキソニンやボルタレン、ナイキサンには、胃が荒れたり腎機能が低下するなどの副作用が、トリプタン系の薬には吐き気などの副作用が出ることもある。

「効き目には個人差があり、どの薬が合っているかは人によって違います。また、複数のトリプタン系の薬を絶対に同時に使ってはいけません」(丹羽氏)

頭痛については、まず医師に症状を詳しく説明して、痛みのタイプを特定することが大切だ。心臓の脈拍やまわりの光、音に反応してズキズキ痛むようなら、普通の痛み止めが効きづらい片頭痛かもしれない。

それぞれの薬の詳しい解説と注意点は、次のページ以降に掲載した、部位別のクスリ一覧表も見てほしい。

腰痛の「最終兵器」

頭痛に次ぐ悩みの種は、やはり腰痛ではないだろうか。腰が痛み出すと、多くの人は、とりあえず手近な鎮痛薬を飲むはずだ。しかし、身動きがとれないほどの激痛に襲われると、あれこれ姿勢を変えながらウンウン唸って過ごすはめになる。