子どもたちの太平洋戦争
〜そして彼らは手榴弾を握った

【戦後70年特別企画】戦時の『少年倶楽部』をよむ

子どもたちよ、肉弾せよ。~特攻の時代、そして終戦へ

そして敗戦の年。新年号の特集は「神風特別攻撃隊」だ。レイテ沖海戦で、敷島隊 の隊長として初の特攻作戦を行った関行男大尉の大特集が組まれる。彼の生い立ちから特攻に至るまでが約20ページにわたって語られる。「特攻は、美にして勇である」。疑いを挟む隙など、どこにもない。

いよいよ決戦が近づくと、「本土防衛」の教えが説かれるようになる。培ってきた特攻の精神を、いまこそ発揮する時がきた―ー次の漫画を、「ギャグ漫画」と受け取ることは、もうできない。

漫画にも「肉弾」という言葉が登場するように(45年5月6月合併号)

45年7月号。とうとう「戦闘命令」が下される。特集は「手榴弾の投げ方」だ。

<沖縄の戦線では、諸君と同じ年ごろの少年が、手に手にこの手榴弾をにぎって敵中に突撃した。われらも今から訓練をして、本土決戦にそなへよう>

あの戦争は、ついに子どもたちを「ひとつの兵器」に変えてしまったのだ。

「大東亜の指導者」となるはずの少年たちは、なぜ「本土防衛の兵器」になってしまったのか。

その説明はどこにもない。いつの間にか、そうなっていた。

そして、いつの間にか、少年たちの戦争は終わっていたー―。


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