子どもたちの太平洋戦争
〜そして彼らは手榴弾を握った

【戦後70年特別企画】戦時の『少年倶楽部』をよむ

防戦時代。自分の身は、自分の身で守る

44年に入ると、連合軍が日本の占領地を次々に攻略していく。いよいよ日本の本土への攻撃が目前となると、『少年倶楽部』ではこんな特集が組まれる。 

「君の防空準備はできていますか」(44年7月号)

もはや防戦一方の日本。戦況が苦しくなる中、子どもたちの身の回りにいる大人たちが、次々と戦地に送られる。それでも、少年たちが悲しみに暮れることは許されない。<増産の手を休めてはいけないからね>。絶えず笑顔でいることが、美徳として説かれるのだ。

ついに学校の先生も出征する(44年8月号)

また、『少年倶楽部』には子どもたちの科学研究を紹介する特集企画があったが、この年の特賞に選ばれたのは、「魚形水雷駆逐爆破器」。子どもたちに兵器の研究を奨励する―それが「戦争の世紀」の正体である。

「戦地の兄さんから」を読むには、モールス信号を理解しなければならない(45年1月号より)