人口減少時代でも価値が落ちない不動産の条件は?

【物件選びの知恵015】
田中 歩

台地は昔から人気立地

次の地図は、国土地理院の土地条件図という地図で、台地や低地といった土地の成り立ちを示す地図だ。渋谷川・古川が東西を流れているのがわかると思うが、その北側が南麻布、南側が白金界隈だ。この地図で橙色に塗られている部分は、台地を示している。渋谷川・古川沿いは低地なので、白っぽくなっている。

地理院地図:南麻布~白金界隈

大名などのお屋敷はこの橙色部分にあったものが非常に多いのだ。台地はとても地盤がよく、地震や水害などに強い立地だ。

昔から、裕福な人々はそういった場所に住んでいたということはよく知られているが、青山、麻布、白金などの都内ブランドエリアも同様のようだ。

台地にある大名などのお屋敷エリアは値下がりしにくいブランド立地

23区内においては、江戸時代から大名などのお屋敷だった場所の殆どは、先の述べた土地条件図にいうところの台地の上にあった。

それらが、路面電車の延伸とともに、明治時代後半から徐々に開発され、現在の高級ブランド住宅街となっていたように思われる。

人口減少が今後100年で明治時代の後半ころと同じ程度の人口なる可能性があるからといって、当時の街の発展を逆回ししたかのうようになっていくとは必ずしも言えないが、それに近い形で修練していく可能性が全くないわけではないと思われる。ひとつの仮説としては成り立つのではないだろうか。

人口減少に打ち勝つ価値をキープできる立選びのキーワードは、「台地」「大名屋敷」かもしれない。

田中 歩(たなか・あゆみ) 不動産コンサルタント。1991年 三菱UFJ信託銀行(旧三菱信託銀行)入社。企業向け不動産コンサルティング・不動産相続コンサルティングなどを切り口に不動産売買・活用・ファイナンスなどの業務に17年間従事。2009年 あゆみリアルティーサービスを設立。ライフシミュレーション付き住宅購入サポート、ホームインスペクション付住宅売買コンサルティング仲介、不動産相続コンサルティングなどを手掛け、ユーザー目線のサービスを提供。また、設計士・施工業者との連携による空き家再生ストラクチャーを構築(木賃デベロップメント)。2014年11月 さくら事務所執行役員として不動産コンサルティング事業の企画運営に参画。NPO法人日本ホームインスペクターズ協会理事/公認ホームインスペクター。