[プロ野球]
上田哲之「山田哲人から見えてくるもの」

スポーツコミュニケーションズ

 面白いといえば面白い。しかし、なんじゃこりゃあと思いませんか。

 お互いにもつれた糸がほどけないもどかしさと勝手に格闘しているとでも言おうか。あるいは、下手なボクサー同士が、ガードが甘く、お互いに打ち疲れたボクシングの試合みたいだとでも言うべきか。どこかゆるさが紛れこんでいる試合だった。セ・リーグの弱さを言うならば、打者の比較よりも、むしろ、このあたりにその要因があるのではなかろうか。

 それにしても剛の柳田、静の秋山、そして烈の山田とでも言いましょうか。いまや、日本代表のクリーンアップは、この3人でいいのではないですか。え? 秋山は1番ですか? まぁ、常識的には。 

上田哲之(うえだてつゆき)
1955年、広島に生まれる。5歳のとき、広島市民球場で見た興津立雄のバッティングフォームに感動して以来の野球ファン。石神井ベースボールクラブ会長兼投手。現在は書籍編集者。