【高校野球100周年記念】消えた甲子園の怪物たち

史上初の完全試合選手や田中将大の同期
週刊現代 プロフィール

「プロの方が考える僕への評価もあるし、ホンダ側の構想もある。僕の希望だけでは決められない部分もあった。でも、僕に絶対的な力があれば、プロには行けた。やることはやったけど、力が足りなかった」

'09年に都市対抗で日本一に貢献した後、チームには「もう(プロになる)目標がないので、特に野球を続ける意味がない」と引退を申し出たが引き留められた。27歳の時だった。

「最近、仕事場でもチームでも若い人を伸ばす的確な接し方に頭を悩ませています。僕らはけなされてはいあがりましたが、若い人はほめられて育っている。彼らのやる気を引き出すために、相手の意見を聞く度量も必要だと感じています」

今夏、甲子園出場を決めた母校・東海大相模は、全国優勝の最有力候補だ。筑川が言う。

「実力を持っていたとしても、必ずしも夢が叶うわけではない。でも、その目的に向かう志が一番尊いのだと思う」

かつて甲子園を沸かせた怪物たちは、良くも悪くも運命を変えられ、表舞台からは消えた。しかしあの夏の記憶は、彼らの胸にも、観戦した人たちの胸にも、しっかり刻まれている。

「週刊現代」2015年8月15日・22日合併号より


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