石川道子 第1回
「キリストの登場から2000年が経ったいま、人類は新しい時代に入っていく。これは天文学的な事実なんです」

島地 勝彦 プロフィール

石川 わたしたちがやっていることは決して宗教活動ではありません。今回わたしが帰国して各地を回った講演のタイトルは「新しい文明の胎動」です。いままさに胎動が聞こえはじめているんです。

といいますのは、いまの文明は崩壊していかなくてはならない。過去の歴史的なさまざまな文明や帝国の盛衰をみても、いちばん大きな共通点は、富裕層と一般大衆との経済的格差の拡大なんですね。すでにいろいろな方が警鐘を鳴らしているように、現在も格差の時代です。最近のオックスファムの報告書によると、たった89家族が残りの全世界の富の半分近くを持っている状態なんですよ。

こういう、もの凄い経済格差がある現状では、文明は存続できない。世界的なベストセラーになっているトマ・ピケティの『21世紀の資本』も、そういうことを指摘しているではないかと思いますよ。

シマジ 石川さんはもともと、ロンドン在住のベンジャミン・クレームさんに感動されたんですよね。そのいちばんの理由は何だったんですか?

石川 クレームさんに感動したのとはちょっとちがうんですが、1980年ごろ、クレームさんが書かれた『世界教師と覚者方の降臨』という本をたまたま手に取りまして、原書で読んだんです。英語では『キリストと知恵の大師方の再臨』という題でした。

当時のわたしの専門分野は、国際政治、開発途上国の問題、国際平和などについてだったのですが、その本で提案されている「世界資源の分かち合いこそが人類が抱える諸問題を解決するカギである」という主張に惹かれました。

世界資源の分かち合い---。わたしはそれを、政治的イデオロギーとして捉えても、非常に興味深い主張だと思ったんです。しかし、それこそもの凄く力の強い王様とか権力者、リーダーが出てこない限り、先進国が握っている資源を分かち合うなんて考えられない。あまりにもユートピア的すぎる発想です。

だけど、そこにキリストとかブッダのような存在が、しかも大勢出現してくるという主張なのです。もしそれが本当なら、そのような方々の行動が人類を鼓舞するならば可能かもしれない、と思うようになったんです。現代人は、あまりにも科学一辺倒でしょう?

シマジ たしかにいまは唯物史観がのさばっていますよね。

石川 唯物史観ですし、合理性だけが強調されていて、この肉体のこの存在がすべてだという考え方ですよね。だから病気やなにかで死に直面すると、人はもの凄く恐れるでしょう。死んだらその先になにがあるのかわからない、未知の世界だから恐れるのです。

歴史を振り返ってみると、2000年前にはイエス・キリストが、2500年前にはブッダが、それ以前にもクリシェナやミトラというように、各時代ごとに必ず偉大な教師が現れているんです。その"時代"というのはなにかというと、いわゆる太陽系全体が黄道帯上の12の星団を巡って行くわけですが、各星団と整列状態にあるときが一つの"時代"なんです。

二千数百年ごとに各星団と整列状態に入って行く。あまり知られていないことですが、各星団からは特殊なエネルギーが放出されていて、太陽系全体の住民、地球の私たちもさまざまな影響を受けるわけです。そしてそのエネルギーに反応して、わたしたちの意識も変わる。歴史的に見ると、各時代の境目ごとに必ず、その当時の人類に新しい方向性を示す教師が現れているんです。

ヒノ なるほど。ブッダもしかり、キリストもしかり、というわけですね。

石川 ええ。その流れはずっと続いています。キリストの登場から2000年が経ったいま、新しい時代に入っていく。これは天文学的な事実なんです。ただ、現代人は、整列した星団から発せられるエネルギーが人類にどのような影響を与えるかということに関する知識がほとんどないわけです。