先週、7月28日、29日に岡山県で全国知事会議が開かれた。今回は「地方創生」が大きなテーマであったが、出席した知事の間で活発な意見が交わされた。
47都道府県の中では、東京、神奈川、愛知、大阪がそれぞれ大都市をかかえ、相対的に豊かな所で、その他の道府県と税制面などで見解を異にする。とくに、東京一極集中については、東京の「一人勝ち」というレッテルが貼られ、「東京対地方」という図式が強調されがちである。
これに対して、私は、東京も地方も共に伸びていく方向でお互いに協力すべきであり、いたずらに対立を煽るのはよくないと主張した。地方の知事からも、この意見に賛同する声があがったので、心強く思った。
全国の知事が一堂に会するこの会議には、出来るだけ多くの知事が出席すべきであるが、これまでは東京都知事の不在が続いていたという。そのため、東京の意見が反映されないまま、会議の宣言が出されるきらいがあった。
私は都知事就任後の昨年も出席したが、そのことで東京の意見が無視されたり、軽視されたりすることはなくなった。逆に、たとえば、大阪府知事は欠席であり、その見解が聞けなかったのは残念であった。