老後の不安が止まらない……予期せぬ出費が次々あなたに襲いかかる

70過ぎたらおカネがどんどん出ていく
週刊現代 プロフィール

「まとまった出費はしないように気を付けていますが、ダラダラとカネが出ていくんです。たとえば医療費。幸い夫婦とも大病はしていませんが、私は高血圧と軽い狭心症、女房には糖尿の気があって、近所の病院に月に1~2回、お世話になっている。

その診察と薬の費用を見ると、私は月約8000円、女房は最近、歯の治療もあって約2万円払っています。3歳年下の妻は今年70歳になりますが、健康保険の制度が変わったので、私が1割ですんだ自己負担が、2割になる。ただ自己負担の限度額を超えているから、結局は月1万2000円になるのかな」

想定外のペットの費用

これなどはまだ想定の範囲内だった。だが田山さんは家計を見直して、意外な出費に驚いた。その一つがペットの費用だ。

「犬を飼ったら散歩をするから健康にもいいなどと考えて、70歳を目前に柴犬を飼い始めました。

孫たちも中学生になって塾通いが忙しくて、休みでもなかなか会いにきてくれない。とくに女房にとってはその代わりというのもあるんでしょう、犬を大いに可愛がっているんですよ。

しかしね。私たちが子供の頃とはちがって、いまどきの犬にはカネがかかるんだ」(田山さん)

エサなどは自分たちの食事を分ければいいと思っていた田山さん。だが獣医に「人間の食事では塩分過多になる」と止められ、ドッグフードを買うことに。予防注射などで動物病院に通うと、他の飼い主から「犬も長生きするようになって、がんや歯槽膿漏、認知症で通院することが多い」と言われた。散歩で出会う他の飼い主の手前もあり、おしゃれな首輪や犬用の服まで買った。気づけば出費は年間約10万円。

「犬に罪はないが、これが10年、15年続くと思うと気が重い」(田山さん)

もう一つ気になっているのは、妻が通う市のスポーツセンターの費用だ。

「温水プールやランニングマシンのある部屋があって、いい施設なんです。65歳を超えると利用は基本タダですし。ただ、女房はそこにある、大浴場にも必ず行くんだな。するとロッカー代なんかも入れて、毎回400円近く取られてしまう」

糖尿病の悪化を避けたい気持ちもあり、妻は3日とあげず通っている。民間施設より格安なのはもちろんだが、それでも月約6000円の出費だ。

「『温泉にも行かないんだし、それくらいは』と女房は言う。私だって、たまには旅行くらい行きたいですよ。しかし、いまの生活でも、なんだかんだで月4万円は赤字なんだ。年間50万円弱でしょう。我々があと20年間、大病もせず、介護の費用もかからずに、同じ生活を続けられたとしても、貯蓄を1000万円食いつぶすわけです。

70過ぎたら、もうまとまった収入なんてないですからね。犬を捨てるわけにはいかないんだから、女房には大浴場通いを減らしてもらわないと……」

思わぬ「税金」が負担になる

介護問題やリタイア後の生活事情に詳しいNPO法人「二十四の瞳」の山崎宏代表は、こう話す。