【物件選びの知恵015】
人口減少と闘う
国内最小の「住みよい街」を作る松戸市の挑戦!

街に科学変化を起こす

様々な考えを持つ地主や家主、市民、またこれまでの経緯や地域独特の慣習などを徐々に解きほぐし、化学変化を起こしていく。まちづくりは息の長い行程だが、こうした仕掛けがやがてジワリと、しかし着実に松戸の街を変えていくはずだ。

そのゆくえを経済的観点からみれば、地域の賃貸入居率を高め、賃料が上昇につながる。また金融機関が築年数によらない担保評価、エリアマネジメントの有効性に着目した融資を行うなどの展開が起これば、地価にも変化が生じよう。

※松戸5-9(千葉県松戸市松戸字3丁目1791番1 地価公示の推移 国土交通省HPより

MAD City 周辺の地価はリーマン・ショック、東日本大震災による大きな落ち込みから脱し、上昇に転じつつある。今後はこうした活動が地価をどの程度左右するのか注目したい。

国土の均衡ある発展を標榜した「全国開発総合計画(全総)」は高度経済成長期、現代の都市を形成してきた。この拡大を前提とした都市計画によってデザインされてきた街が、こうして新たなムーブメントによって書き換えられようとしている。

全国的に見ればこうした動きはまだ散発的だ。しかしやがてこうした動きは「点」から「面」となり、やがてドミノ倒しのように街を創り変えていくだろう。MAD Cityのような先進的な活動が起こす化学変化を、楽しみに見守りたい。

不動産コンサルタント 長嶋 修(ながしま おさむ)  

1999年に業界初の個人向け不動産コンサルティング会社である、『不動産の達人 株式会社さくら事務所』を設立、現会長。以降、様々な活動を通して“第三者性を堅持した個人向け不動産コンサルタント”第一人者としての地位を築いた。国土交通省・経済産業省などの委員も歴任している。2008年4月、ホームインスペクション(住宅診断)の普及・公認資格制度をめざし、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会を設立、初代理事長に就任。また自身の個人事務所(長嶋修事務所)でTV等メディア出演 、講演、出版・執筆活動等でも活躍中。業界・政策提言や社会問題全般にも言及する。『「空き家」が蝕む日本』(ポプラ社)他、著書多数。http://nagashima.in/


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