【物件選びの知恵015】
人口減少と闘う
国内最小の「住みよい街」を作る松戸市の挑戦!

 古民家を活用

この計画はかんたんにいえば「街のコンパクト化&ネットワーク化」。人口密度を高め、上下水道などインフラ修繕やゴミ収集、除雪などの行政サービスの効率を上げる、治安を始めとする居住快適性を維持ないしは向上させることを目的としている。この動きは今後全国的な規模で行われる見込みだが、はたしてこのような形式的な動きだけで、住みよい街は創れるのか。

松戸駅前の半径500m圏で行うMAD Cityプロジェクトは、国内最小のまちづくり事業の一つ。建物を新築せず、人に注目、地域の歴史や伝統を大切にしながら地元コミュニティと連携、クリエイティブな新規住民が集まる仕掛けで刺激的なまちを生み出すといった試みだ。

マネジメントは株式会社まちづクリエイティブが手がける。能動的、創造的な人々がエリアに集い、暮らしを共有しアクションを起こす「アソシエーション」の創出と維持発展を意味する「アソシエーションデザイン」を標榜している。

※MAD City HP より https://madcity.jp/concept/

これまで、賃貸マンションはもちろん、古民家や元カップルホテル、その他空き家などを利活用した中古ストック活用を事業化、2010年のプロジェクト開始以降、約70戸の空き物件の活用を請負い、活用率は100%を実現。170人以上のクリエイティブ層を誘致してきた。6月には点検し通風・通水と報告を行う「空きや管理サービス」をスタート。地域を限定することで月額3,000円といった定額化を実現している。

提灯屋、和菓子屋、呉服屋などの老舗が未だ残る旧水戸街道沿い。400坪近い敷地に大小5つの古民家群である「古民家スタジオ 旧・原田米店」は、画家などアーティストの工房、映像などを手がけるクリエイターのスタジオとして利用されている。広い裏庭では定期的に各種のイベントが開催されている。

古民家スタジオ 旧・原田米店


周囲は高層マンションに囲まれている。