付き合ったら痛い目をみる「メンヘラ女子」の見抜き方

二村ヒトシ×川崎貴子「スナック人生相談」新宿・ゴールデン街編3回
二村 ヒトシ, 川崎 貴子 プロフィール

編集者M でも、メンヘラの人を意識的に引き寄せてる気はないんですよ。ぼくはメンヘラに対して、普通に接してるだけなんです。例えば、このあいだ飲んだ相手は、僕は恋愛工学のメルマガとか読んだことないのに、「あなたが言ってることは恋愛工学のテキストをなぞっているようにしか思えない。私は恋愛工学が大嫌いなのに、どうしてそんな話ばかりするの!」って、延々と怒られて……その時まで、恋愛工学の存在すら知りませんでした。

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二村 引き寄せていないとしたら、メンヘラってわけじゃない女性の心の中の、隠れた依存性だったり「怒り」だったりを、引っぱり出しちゃうのが上手いんじゃないの? 無意識にか意識的にか、とにかく刺激しているんだよ。

編集者M 初対面の時は、普通に楽しく話せると思ったんですけど……。あらためて会ったら、先ほど話したような展開になっちゃったんで、すぐ帰ろうと思ったんです。でも、そこからなぜか2時間くらい一生懸命話しちゃったんですよね。

川崎 なぜだと思います?

編集者M 子どもの頃に言われた、「誰でも話せば分かり合える」みたいなものに、とらわれているのかもしれません。経験を重ねるうちに、ここまできたら分かり合えない、っていう範囲がわかってきたんですけど、自分に実害が及ぶまでは、きちんと人として対峙しようって思ってしまうんですよ。見切りをつけて中座したり、相手が怒らない話題にすり替えて話をするのは、見下しているような気がして……。

二村 その姿勢が、すでに上から目線であることに女性は気がついて、怒るんじゃないかな……。君の目的は、なんなんだろう。

編集者M いや、セックスなんてそんな。もう一刻も早くその場から離れたかったです。あとは、無理な逃げ方をして、その人に悪評を立てられるのは嫌だな、と思って完全に誤解されているぼくの考えを、少しは理解してもらいたいと思ったところもあります。

川崎 でももともとは、保身じゃなくて反射ですよね。

二村 うん、それはおそらく後付けの理屈であって、ようするにMくんは「彼女たちみたいな女性のことが好きなんだけど、同時に、憎んでもいる」んですよ。ていうのは単純に「ヤりたかったんだろ」という意味ではなくて、おたがいの心の穴が、悪い意味で引き寄せられあっている。女性の側も、つきあいたいかどうかはともかく、Mくんとコミュニケーションすると怒りが湧くだろうということがわかっていながら、なにか、かかわりたくなってしまう。Mくんの側もそう。それでは仮にセックスできた、付き合えたとしても、たのしい恋愛には絶対ならないよね。

メンヘラを見抜くための三箇条とは

編集者M う、たしかに、そういう人の中にいい女の子がいたら付き合いたいな、とはどこかで思っていますね。でも、もうぼくはエキセントリックなメンヘラには近づかないことにしたんです。これまでの経験で、メンヘラは見抜けるようになりましたからね。

川崎  そこ詳しく聞かせていただきたいですね。

編集者M ポイントが3つあるんです。1つ目は、深夜に「声が聞きたい」「今すぐ会いたい」と日常的にメールしてくることです。

川崎 え、それだけで?

編集者M いや、たまになら全然いいんですよ。すごくしんどいことがあって、会いたいって時もあると思う。僕にももちろんあります。でも、メンヘラの子は毎日のようにそういうメールとかLINEを送ってくるんです。本当に会いたいというのもあるんでしょうが、ほとんどが愛情確認だと思います。「私のことが好きなら行動で示しなさいよ」みたいな。

川崎 なるほどね。2つ目は?