【完全保存版】現場の医師たちは知っている
保険がきかないけど本当に「効くクスリ」

がん・心臓病・脳梗塞・認知症・糖尿病……あきらめるのはまだ早い!
週刊現代 プロフィール

現場の医師だからこそ知りえるアイデアもある。『病気が長引く人、回復がはやい人』(幻冬舎)の著者でもあり、江田クリニック院長の江田証氏は、クスリの思わぬ副次効果に注目しているという。

「『コレスチミド(商品名・コレバイン)』というクスリは高脂血症の患者に処方されるクスリで、コレステロールの排泄を促進し、血中のコレステロールを低下させます。しかし、このクスリの面白いところは、栄養を過剰に吸収する腸内細菌『ファーミキューテス菌』を減らし、栄養を過剰に吸収しない『バクテロイデス属』という腸内細菌を増やす効果があること。服用することで腸内細菌を変化させて、太りにくい体へと体質を変化させてしまうんです」

がん、脳梗塞、心臓病、糖尿病——。そんな我々を苦しめてきた病気に対抗できるかもしれないクスリが世の中には確かに存在している。

ただし、ここで忘れてはならないのは、保険がきかないということは、当然それなりのリスクも抱えているということだ。いくら海外で認められたクスリとはいえ、人種、体格、個人差によって予期せぬ効果を発揮してしまうこともある。クスリの良い効果にばかり目がいきがちだが、副作用の危険性には常に留意しておく必要がある。

「それに加え、おカネの問題が大きくのしかかります。1回数万円のものから、ペンブロリズマブのような免疫チェックポイント抗体なら数百万円するものもある。それに一度投薬を始めれば簡単に止めることはできませんし、途中で効果がなくなるケースだってある。長いスパンで見れば経済的負担は相当大きいというのが実情です」(前出・森崎氏)

門戸は広がっている

そのリスクを踏まえた上で、実際にこれらのクスリを使うにはどうすればいいのか。森崎氏によるとがん治療においては3つの方法があるという。

「1つ目は、日本の厚労省などが募集している未承認薬の臨床試験に応募するというもの。費用は全て、製薬会社や病院が負担しますからおカネはかかりませんし、副作用についても保障してもらえます」

ただ、臨床試験には条件があるため、希望すれば必ず参加できるというものではない。その場合は、森崎氏の病院のような未承認薬を取り扱っている医療機関で自由診療を受診することも可能だ。医師の診断の上、厚労省に必要理由書と薬監証明を提出すれば、未承認薬が使えるようになる。これが2つ目の方法だ。

「そして3つ目は、5月末に参議院で可決され、平成28年度から実施される予定の『患者申出療養制度』です。これは未承認のクスリでも、医師の説明を受け、納得した上で患者が治療を申し出れば、『保険適用のクスリ』と『保険適用外のクスリ』の併用ができる。つまり混合診療が認められるというものです。受けられるのは地方の国立大学病院など、高度な医療技術を持つ中核病院が対象となると思いますが、これまでに比べればだいぶ門戸が広がったと言えます」(前出・森崎氏)

いまこの瞬間に生まれたクスリが、これまで治すことのできなかった病気に効く可能性もある。ただ待っているのではなく、使えるクスリがないか積極的に医師に相談してみるのもいいのかもしれない。

「週刊現代」2015年7月25日・8月1日合併号より


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