8月15日に戦争は終わっていなかった!
両親の体験をもとに“感覚”として戦争を写し取るマンガ

『あとかたの街』『凍りの掌』作者・おざわゆきインタビュー【前編】
おざわ ゆき

−−読者の方からはどのような反応がありましたか?

おざわ: 同人誌の時の読者層は20~40代でした。「祖父もシベリアに行っていたようだが、話を聞くこともなく亡くなってしまった。でもこれを読んで当時を知ることができた」というような感想をいただきました。実際にシベリアへ行かれた方が手にとってくださるようになったのは2012年に単行本化されてからですね。「あのころの記憶が蘇るようだ」というお声をうかがい、ホッとしました。

−−いくつもの収容所を転々する中、主人公の「これからは流れる様に生きていこう 自分の運命は自分で決める事など出来ないのだから」というセリフは胸に刺さります。

今を生き抜くことに集中しなければならない現実。そして何度も裏切られた帰国への夢。諦念が滲み出てくるようなページ。