自民党の中を変えれば新しい政治ができる! 元日銀・オックスフォード卒の若手議員が政界に入った理由

オックスブリッジの卒業生は、いま
オックスブリッジ卒業生100人委員会

―実際にイギリスで生活してみていかがでしたか?

生活はものすごく大変でした(笑)

オックスフォードのプログラムが始まる前、LSEのサマースクールに参加したので、LSEの寮で生活したのですが、実はこの寮の部屋は曰く付きで。生活を始めてしばらくしたら、手足、腕、顔と全身が蕁麻疹のような状態に。最初は食物アレルギーか何かだと思っていたのですが、友達からそれは虫なんじゃないのと言われました。まさかと思い、インターネットで、「イギリス ロンドン 虫」といったキーワードで検索していたら、日本人の留学生がロンドンで南京虫と格闘するというブログを見つけたんです。その人曰く、「南京虫は夜行性なので昼間はわらかないけど、夜中に急に電気をつけて布団をひっくり返すといる可能性がある」とあったので、同じようにやってみたら、うじゃーっと南京虫がいたんですよ、もう恐怖ですよね。LSEのプログラムが終わり、オックスフォードに移ってからもしばらくは、体中が痒くなるような感じがして、寝付きが悪かったです(笑)

―イギリスで生活すると日本の便利さが身に浸みますよね。

本当にそうですよね。オックスフォードの寮には、バスタブがあったので最初は嬉しかったのですが、実はシャワーがついておらず、蛇口だけ。これでどうやって体を洗えばよいのかと!考えあぐねた結果、ペットボトルをいっぱい用意したうえでバスタブにお湯をはって、そのお湯をペットボトルに入れて置いておくんです。それでお湯をかけながらお風呂に入っていました。(笑)

オックスフォードで経験した真にインターナショナルな環境

―金融経済学のプログラムでの経験について教えてください。

私は文系人間でしたので、金融経済学のプログラムの中でも金融工学の授業は大変でした。なかでも、高校生以来の数学、とりわけ微分積分や行列には苦労しました。また、金融工学にはプログラミングが必須なのですが、当然これも初めての経験で。MATLAB(マトラボ)というソフトを使って一から自分でプログラミングして、何十万回、何百万回とシミュレーションをして解を求めるといった課題が出るのですが、スペックの高いパソコンではなかったので、計算が終わるまで一晩かかったりするんです。途中で計算式が間違っていて解が出ないことや、パソコンの電源が落ちたりして計算が途中で止まってしまったこともありました。課題の提出期限前なんかはすごい緊張感ですよね、お願いだから解がでてくれって(笑)

―MATLABは金融機関でもクオンツ系の人がリスク管理モデルの開発とかに使うもので、普通の社員は知りません。小倉先生がMATLABユーザーとは驚きました。

国会議員の中でもMATLABが使える人はそう多くはないでしょう(一同大爆笑)


―クラスの雰囲気はどうでしたか?

金融経済学のプログラムには、60名程の学生がいましたが、出身地は大体アメリカ、ヨーロッパ、アジアから1/3ずつという感じで、本当にインターナショナルな環境でした。グループワークの授業もあったのですが、これには国民性がしっかりと出るんです。例えば、いつも仲の良い中国人3人組がいたのですが、あるとき、そのうちの2人と私でグループを組むことになったのです。いつも3人だったので、「いつものあの子が何でいないの?」と聞いたところ、「あの子は口だけで手を動かさないから。」と平然と言うんです。いくら個人的に仲が良くても、日本人みたいに情に流されることはなく、自分のためになるのかどうかシビアに判断しているんだなあと思いました。

また別の機会では、フランス人、レバノン人、インド人と私の4人でグループを組んだのですが、集まってまず何を話したかと言えば、「この課題をやる意義について考えよう!」と。私も含めてアジア人の間では、課題の期限から逆算して誰がいついつまでに何をやるのか、現実的な話からスタートするのが当たり前でしたので、これにはびっくりしました。このグループでは、8~9割は課題とは直接関係のない議論をしていたのですが、進むときはあっという間に進んでしまって、不思議なことに、最終的な成果物もそれなりに良いクオリティに仕上がったんです。