2015.07.18
# 保険

「地震保険」入るべきか、やめるべきか~巨大地震は必ず来る

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週刊現代 プロフィール

「福岡県のマンションであれば6500円ですから、地域によって3倍以上の差があるわけです。すでに昨年7月に値上げがあってこの金額ですが、先日、さらなる保険料の値上げの報道がありました。値上がり幅は全国平均で約19%の予定とも言われています。早ければ来年秋の新規契約分から適用されると見られます」(ファイナンシャルプランナー・平野敦之氏)

隣の家が地震で出火したら

また、建物の耐震性能に応じた割引制度も設けられている。住宅が免震建築物に該当する場合は保険料が50%割り引かれたり、現行の耐震基準を満たしていれば10%安くなったりする。保険期間に応じた割引もあり、5年契約だと、4・45年分の保険料で済む。

保険金1000万円で考えると、東京都の木造戸建て住宅で現行の耐震基準を満たしている場合、5年分の一括支払いで保険料は、13万600円。これだけの金額を支払って、いざ、地震になって自宅が被害にあったときにいくら保険金が支払われるのか。1000万円がすんなりと下りるわけではない。

経済ジャーナリストの荻原博子氏が言う。

「被害状況により、『全損』『半損』『一部損』の3段階に分類されていて、程度に応じて金額が機械的に分けられます。『全損』なら1000万円ですが、『半損』なら半額の500万円。建物の時価の3%以上20%未満の被害で収まる『一部損』では5%、つまり50万円しか戻ってきません。下手すると後片付けの費用で終わりかねない。そもそも、2000万円で購入した家が地震で壊れて、1000万円が戻ってきても、再建は不可能ですよね。地震保険は建物再建ではなく、生活再建のものなのです」

火災保険に入っていても、地震保険に入っていなければ、補償されないケースもある。多くの人が勘違いしているのが、地震で発生した火災のケースだ。これは火災保険の対象外だ。

「地震が原因で隣の家から出火し、自分の家がもらい火で全焼した場合、火災保険しか入っていなければ保険金が出ません。首都圏の地震被害は火災によるものが大部分になるという試算もあります。自宅の近隣にどのような住宅が多いかは注意してください。延焼に巻き込まれる恐れがあるなら、地震保険は有効でしょう」(前出・清水氏)

また、東日本大震災で判明したように、地震による津波や、冒頭の白鳥さんが心配する噴火による損害も地震保険はカバーしている。津波のおそれのある沿岸部や、活火山の被害が予想される地域に住んでいる人は、地震保険への加入を真剣に考えてみてもいい。

得する人、損する人

それ以外の地域に自宅がある場合、入るべきか、やめるべきか。分岐点はどこにあるのか。前出の平野氏がこう解説する。

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