恋人も結婚も「うざい」が4割!「ひとりが好き」な若者たち

日本の人口はもう二度と増えない
週刊現代 プロフィール

人類史上誰も経験したことのない高齢化の波が迫っているのに、4割の若者が恋愛もしたくないというのだから、今後二度とこの国の人口が増えることはないだろう。そして、結婚しない若者たちは家庭を持つこともないまま、高齢者の仲間入りをしていくのだ。

ここで、現在進行中の高齢化について見てみよう。これまで高齢化がいち早く進んでいたのは地方だった。これは、若年層が東京や大阪などの都市圏に移り住んできたことが主たる理由だ。高齢化率の高い島根県ではすでに人口の33%、つまり3人に1人が高齢者だ。

一方、地方からの人口の流入が続いた東京では、これまで人口減少という問題とは無縁だった。だが今後、全国的な少子化の影響で東京に移住する若者の数自体が激減すると見込まれている。「マイルドヤンキー」と呼ばれる、東京に憧れもなく、地元志向の強い若者の増加もその傾向に拍車をかける。

加えて東京は全国的にも出生率が低い地域。娯楽が多く、「おひとりさま」にも優しい都市であることが、その理由の一つだ。また、生活コストの高い都市では、子供を持つことを躊躇するカップルも多い。

その一方で、かつて流入してきた若い労働者たちはどんどん高齢化していく。社人研によると2010年時点で東京の高齢者は268万人だが、2040年には約144万人増え、412万人になると推計されている。その結果、目を覆いたくなるような「都市と社会の劣化」が東京を襲うことになる。

たった一人で老いていく

具体的に見ていこう。東京の近未来といえる光景が、そこには広がっていた—江東区辰巳団地。地方から移ってきた若者たちが結婚し、家族とともに暮らすため、高度成長期の1960年代後半に整備された都営アパートで、87棟、3300戸が入る都内でも屈指の大規模な団地である。

建設されてから50年を経て老朽化が進んでいる上、元々埋め立て地であるため地盤沈下して基礎部分が浮いている箇所も目に付く。日当たりのいいベンチで、杖にすがってうなだれていた80代の住人が語る。

「ここに住んでいるのはほとんど老人。最近は中国人も増えたね。50年近く前に結婚し、抽選でこのアパートが当たったときは夢のような気分でしたよ。地元の小学校も1学年9クラスもあって賑やかだった。でも今年の新1年生は10人もいないそうだよ。よく話題になるのは、何号棟の誰々さんが亡くなったという話。団地に入ってくる車のほとんどがデイサービスのものか、救急車だね」

建て替えの計画も進められているが、住人の多くは高齢のため、新しいアパートが建つ頃には「もうこの世にいないよ」と半ばあきらめ顔だ。

辰巳団地の目と鼻の先にはタワーマンションが林立する東雲地区がある。団地の荒廃ぶりとは対照的な輝かしさを放っているが、これらのマンションも数十年後には老人が溢れているに違いない。