[アイランドリーグ]
徳島・中島輝士監督「貴重な体験、北米遠征」

スポーツコミュニケーションズ

キーマンは投=宍戸、打=増田

 前期の徳島は4期連続の優勝を逃し、12勝15敗7分の3位に終わりました。引き分けの多さが物語るように、勝ちきれない試合が多く、優勝した香川の独走を許してしまいました。

 後期はピッチャーでは福永春吾、エドワード・ウィリアム・ブランセマ、吉田嵩の3枚に続く存在が求められます。福永、ブランセマ、吉田は北米遠征に参加し、それぞれつかんだものもあるでしょう。特に福永は四国では武器だった速球が簡単にはじき返され、力勝負だけでは上のレベルは抑えきれないことを肌で感じたはずです。ピッチングを磨く上では、貴重な体験ができたように思います。

 後期のカギを握るのは左腕の宍戸勇希です。彼は今季の軸として期待されながら、開幕から調子が上がらず、前期は7試合で防御率13.50の成績に終わってしまいました。後期に向け、このところのオープン戦では先発を任せています。彼が先発で一本立ちできれば、ブランセマや吉田を勝負どころのリリーフに回すなど、投手起用も柔軟にできるようになります。

 打線では前期、不調だった松嶋亮太、鷲谷綾平、増田大輝は北米遠征を経て、バットが振れるようになってきました。ここに新人の寺田奨、橋本球史、外野でコンスタントに試合に出た三ヶ島圭祐らが絡んでくると、攻撃力はアップします。

 キーマンは上位を打つ増田でしょう。彼は打力と機動力を持ち併せ、なんでもできるタイプです。チャンスメイクはもちろん、ポイントゲッターとしての役割も望めます。ただ、前期はわずか打率.174。彼が本来の力を発揮できなかったことが打線のつながりの悪さにつながってしまいました。

 チーム状態は開幕時と比べれば、だいぶ上がってきましたから、本音は早く後期がスタートしてほしいところです。前期は香川が頭一つ抜けましたが、4球団の実力は大差ないとみています。後期へ補強するチームもある中、徳島は現有戦力で臨む予定です。その分、チーム力を高め、3年連続の後期優勝へ、1試合1試合を大事に戦っていきます。

中島輝士(なかしま・てるし)プロフィール>:徳島インディゴソックス監督
1962年7月27日、佐賀県出身。柳川高時代はエースとして3年春の甲子園に出場。プリンスホテルに進んで野手に転向する。87年のソウル五輪予選で日本代表に選ばれて活躍。本大会でも好成績を残し、チームの銀メダル獲得に貢献する。89年に日本ハムにドラフト1位で入団。1年目に史上2人目となるルーキーの開幕戦サヨナラ本塁打を放つ。92年はオールスターに出場し、打率.290、13本塁打をマークした。96年に近鉄に移籍後、98年限りで引退。その後は近鉄や日本ハムで打撃コーチ、スカウトを歴任。11年には台湾の統一セブンイレブンでコーチとなり、12年途中からは監督に昇格する。14年は徳島のコーチを務め、15年から監督に就任。