年収も学歴もモテも全部フツー
目立たないけど数が多い「ハンパくん」はどうすればいいの?

二村ヒトシ×川崎貴子@新宿・ゴールデン街(第1回)
二村 ヒトシ, 川崎 貴子 プロフィール

コンサルH 年収がさらに低い層も結婚できないのですが、そこはまた別の問題です。

二村 最近ネットでは、「弱者男性」の話題が出てきていますよね。それは、その貧困層の問題ということか。

川崎 そんな話題が出てるんですか。

二村 本当に悲惨なのは、今まで弱者とされてきた「女性」ではなくて「お金がなくてキモいおっさん」なのではないかという声が、男性側から上がっているんです。男性の被害者意識も、心の表面に浮かび上がってきたということでしょうね。

川崎 やっとですね。

二村 自覚的になったのは、いいことかもしれない。でも「下」の人たちが声をあげると、それより「ちょっと上」の人たちは「おまえらは、まともな賃金もらえてるんだからマシだろ」と言われてしまうかもしれない。上と下に挟まれて、、社会的には弱者とは見做されないその年収400~550万で結婚していない層も、これから大変だろうなあ。

不確かな不幸を抱える「ハンパくん」

コンサルH そうなんです。今後おそらく、年収は増えないですからね。かつては、50歳をすぎれば年収は900万を超えて、妻と子ども二人を養って、郊外に家を買うことも普通にできた。役員になるチャンスもあったし、退職金も3千万とか出たし、年金だって保証されていた。その仕組が崩壊して、お金の不安が一気に押し寄せてきたんです。

二村 でも彼らは、社会的には一見「恵まれている」ように見えますよね。

コンサルH そこがまずいんです。だからこそプライドも高いし、今すぐ行動しようとはしない。でも、彼女や妻がいないということに象徴される、不確かな不幸が未来を塞いでるんですよ。

二村 「小さいけれど確実な幸せ」という言葉はあるけれど……。

川崎 不確かな不幸……! そうか、女性は無駄なプライドは捨てて行動に移しますからね。そういう男性って女性から見ると、年収も学歴も、悪くないんだけど、何かパンチがないというか対象者として目に入りづらいかもしれません。普通にいい人で終わってしまう。おそらく、コミュニケーション力も存在感も仕事への意欲なんかも平均的なのだと思います。惜しいな・・・っていう。

コンサルH まさしく! 金、モテ、学歴、すべてが全部ハンパなのです。彼らを「ハンパくん」と名づけましょう。

二村 ハンパくん! (笑)

コンサルH こことマッチングするのは、かつては「OLさん」と呼ばれた女性たちでした。平均年収300万くらいで正社員、事務職。このマッチングが成立したのは、1995年くらいまでですね。

二村 95年って、もう20年以上前なのか……。

コンサルH だから、いまの50代はぎりぎり売り抜けた男が多いんですよ。まだ、見合いや親戚の紹介で結婚する、というパターンも多かったし。だけど、45歳から下の世代から、売り抜けられない男が出てきたんです。

川崎 私と同世代ですね。たしかに、誰でも結婚できる、という感じではなくなってきた世代です。