搬送時、ユウキさんの顔面左側には額から目にかけて大きなあざがあった。A病院は「おむつ替えの時にできた擦過傷(さっかしょう)」と家族に説明したが、姉が後日、親しい医師に負傷部位の写真を見せると「明らかな打撲傷」と指摘された。
「何があったのですか」
1月4日午後、不信感を募らせた母親と姉がA病院を訪れ、院長に説明を求めた。病院側は、保護室の監視モニターのビデオ(1月1日午後の分)を早送りで再生しながら「〔ユウキさんは〕何度も自傷行為をしており、そのために負傷したようです」と説明した。
だが1月1日の映像に自傷行為の場面はなく、代わりに、病院職員がユウキさんの顔面を踏みつける様子が映っているのを姉が発見した。その場で指摘したが、院長は何も答えなかったという。