精神科病院准看護師が
患者の頭を踏みつけ、首の骨を折る
異常虐待の闇が明るみに!【前篇】

佐藤光展(読売新聞医療部 記者), 講談社現代新書

被害者の名は、ユウキさん(仮名)としておこう。ユウキさんが隔離された部屋に設置されていた監視カメラは、看護師の暴行行為の一部始終を撮影していた。

ビデオ映像を見ると、激しく踏んだり蹴ったりしているように見える。暴行を受けた時、ユウキさんは床にあおむけに寝かされていたが、彼の首は以前飲んでいた薬の副作用であごが鎖骨のあたりにつくほど前傾し、頭部が浮き上がっていた。そこを強く踏みつけられたらどうなるのか。ビデオ映像はYouTubeで公開されているので、確認していただきたい(映像はユウキさんの姉のブログでも見ることができる)

→暴行行為を撮影したビデオ映像(オリジナル)

→ユウキさんの姉のブログ

なぜ、大学生になるまで精神科とは無縁だったユウキさんが精神病院に長期入院することになったのか? 以下、『精神医療ダークサイド』の記述を引用しながら振り返ってみたい。


ユウキさんが精神科で治療を受けるようになったのは、大学3年の時だった。東京の有名大学で社会学を学び、将来は報道関係の仕事に就きたいと考えていた。とはいえ勉強一筋だったわけではなく、テニスサークルに所属して大学生活を楽しんでいた。

ところが3年の春、独り暮らしをしていたアパートに突然引きこもった。