スティーブ・モリヤマ 第4回
「私の夢は、"この世のものとは思えない青"を自分の目で確かめることです」

島地 勝彦 プロフィール

立木 亡くなってもまだ開高先生をコキ使おうとしているのか。お前ってやつは。

ヒノ それが、エロいながらもよくできた、円熟期を感じさせる名ジョークなんです。

モリヤマ うっぷす、ヒノさんの絶妙な頭韻も冴えまくってますね。わたしも以前読んだ記憶がありますが、その蘇生版をかならず買ってベルギーに帰ります。

シマジ 思秋期にさしかかった40代、50代の男性にとっても必読の"奇書"かもしれないね。

モリヤマ 笑いは免疫力を高めるそうですから最高じゃないですか。それにしても、このサロン・ド・シマジラベルのグレンファークラス31年は本当に美味いですね。私も以前はニート(ストレート)で飲むのが好きだったのですが、最近はシマジ先生の教えを守って加水しております。

シマジ そうそう、ストレートで飲むのだけはやめたほうがいいよ。シングルモルトのカスクストレングスは60度以上あるからね。加水すると「シマジ君は軟弱やな」と言われたけれど、 開高文豪をはじめ、"何も足さない、何も引かない"ストレートで飲んでいた昭和の偉人たちは、軒並み食道癌になって亡くなりました。

スティーブ、あなたのような貴重な日本人には長生きしてもらわなきゃ。外から見た日本の良い点と悪い点をもっともっと伝えてもらいたいから、くれぐれも頼むよ。

さて、今日は面白いお話をたくさん聞けて愉しかったです。ありがとうございました。時間があったら、上野寛永寺にある今東光先生のお墓をお一人で訪ねてください。一人じゃなきゃ法力はもらえません。その場に大僧正が"いますがごとく"、大きな声を出して、辛いこと、夢見ていること、何でもお願いしてみてください。

モリヤマ 面白そうですね。「"21世紀のオーパ"のスポンサー様、どうか現れてください!」とお願いしてきます。シマジ先生、今日はお誘いいただきありがとうございました。大変勉強になりました。

〈了〉


※編集後記:モリヤマ氏は次の日本出張時の週末、実際に大僧正の墓参りに行ったそうです。

 

スティーブ・モリヤマ/森山進(もりやま・すすむ) イングランド・ウェールズ勅許会計士協会上席会員(FCA)。ベルギー王国ブリュッセル市在住。慶応義塾大学経済学部卒業。ケンブリッジ大学(ペンブルック・カレッジ)およびカトリック・ルーベン大学修士課程修了。ハーバード・ビジネススクールGMP。著書に、『人生を豊かにする英語の名言』『英語社内公用語化の傾向と対策』など、14冊。現在、雑誌等の連載コラムを3つ持つ。『クーリエジャポン』(講談社)で"ここがおかしい・ニッポン神話"、『月刊事業構想』(宣伝会議)で"スティーブモリヤマのクリエイティブ・サロン"、『御成門新報』(イースクエア)で"Steve's Bar" を好評連載中。好きなものは、酒、旅、犬、活字。 ツイッターIDはstevebrussels フェイスブックはhttps://www.facebook.com/meigen777
島地勝彦 (しまじ・かつひこ) 1941年、東京都生まれ。青山学院大学卒業後、集英社に入社。『週刊プレイボーイ』『PLAYBOY』『Bart』の編集長を歴任した。現在は、コラムニスト兼バーマンとして活躍中。『甘い生活』『乗り移り人生相談』『知る悲しみ やっぱり男は死ぬまでロマンティックな愚か者』(いずれも講談社)『Salon de SHIMAJI バーカウンターは人生の勉強机である』(阪急コミュニケーションズ)など著書多数。Webで「乗り移り人生相談」「Treatment & Grooming At Shimaji Salon」「Nespresso Break Time @Cafe de Shimaji」を連載中。最新刊『お洒落極道』(小学館)が好評発売中!

著者: 開高健、島地勝彦
蘇生版 水の上を歩く? 酒場でジョーク十番勝負
(CCCメディアハウス、税込み2,160円)
1989年に刊行され、後に文庫化もされた「ジョーク対談集」の復刻版。序文をサントリークォータリー元編集長・谷浩志氏が執筆、連載当時の秘話を初めて明かす。

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著者: 島地勝彦
お洒落極道
(小学館、税込み1,620円)
30代、40代の男性を中心に熱狂的ファンを抱える作家、島地勝彦氏の『MEN’S Precious』誌上での連載「お洒落極道」が、待望の書籍化!

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