「起きてから目を覚ますために飲む、というのではなく、仮眠前に飲むのです。胃や小腸からカフェインが吸収され、血中でピークに達するのはおよそ10~15分後です。するとちょうど仮眠から目が覚める頃にカフェインの覚醒作用が発揮されます。飲むのは紅茶や緑茶でもよいのですが、甘い缶コーヒーはいけません。甘味料を多く摂っていると肥満によって喉の周りに脂肪がつき、睡眠中に気道が閉塞する睡眠時無呼吸症になりやすくなる。それによって睡眠の質が悪化してしまうのです」
20分も眠る時間はない、という人も、冒頭のマイクロ・スリープが活用できると坪田氏は話す。
「まずは少し目をつぶるだけでもいいのです。脳で処理している情報の約8割は視覚情報と言われます。それを遮断するだけで脳を休めることができる。眠れなくてもかまいません。こと睡眠に関しては、『眠れなかった』『寝すぎた』と気に病まず、気楽に構えることが意外と大切なのです」
あなたの脳もナポレオン並みに活性化するかもしれない。
「週刊現代」2015年6月27日号より
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