人生の3分の1を占める睡眠時間、あなたは上手に過ごしていますか?

死に至る「睡眠」長生きする「睡眠」 
週刊現代 プロフィール

NHKが5年に1回公表している国民生活時間調査によると、2010年の時点で、日本人の平均的な睡眠時間は、平日で7時間14分('95年比13分減)、日曜日でも7時間59分(同19分減)。日曜日の平均睡眠時間が8時間を切ったのは、'70年の調査開始以来、はじめてだという。

OECD(経済協力開発機構)が'14年に発表した26ヵ国の調査結果を見ても、日本人の平均睡眠時間は短く、463分(=7時間43分)。これは韓国(461分)に次いで、ノルウェーとの同率ワースト2位だ。ちなみに同調査で、睡眠時間1位はニュージーランド(526分=8時間46分)。2位は米国とスペイン(516分)だった。

世界でも有数の「睡眠不足大国」ニッポン。眠れない、寝起きが悪いなどの睡眠障害を訴える人も少なくない。

睡眠の状態を見ることで、実は睡眠障害だけでなく、隠された深刻な病が明らかになることが多いと話すのは、東京医科歯科大学の玉岡明洋准教授。玉岡氏は睡眠呼吸障害が専門で同大附属病院快眠センター副センター長もつとめている。

「『いい睡眠がとれない』と私たちの病院で受診された患者さんには、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害に加えて、生活習慣病の可能性を調べます。

寝つきが悪い、夜中に何回もトイレに行く、朝起きたとき頭痛がする、起きたとき口がすごく乾いている、といった症状を訴える方から、糖尿病が見つかったという例もあります。患者さんのなかには驚いて、『そんなことは言われたためしがない。先生は睡眠が専門でしょう。本当に糖尿病なんですか』と疑われる方もいますが、睡眠の状態からは、さまざまな病気が判明するのです」

病気だから睡眠の状態が悪いのか、睡眠の質が悪いから病気になったのか。これはどちらとも分けられないほど、渾然一体としているという。

専門家らの話をもとに、睡眠との関係が深い病をまとめたのが上の表だ。

たとえば、起きたときに頭痛がする場合には、睡眠時無呼吸症候群による低酸素状態の心配もある。睡眠時無呼吸症候群は、肥満などによって喉の気道周辺が圧迫され、寝ている間にうまく呼吸ができず、息が止まってしまうことがある病だ。