[トライアスロン]
白戸太朗「マッチのトライアスロン」

スポーツコミュニケーションズ

 なぜ、このタイミングなのか?

「発表するいいきっかけだった」という見方もある。確かにそろそろ公式にトライアスロン関係のことを表に出さないと、中途半端になっていた感もある。知られているけど、知られていない。そんな中での世界選手権への出場。普通のトライアスロン大会出場よりニュースとしてはるかにインパクトもある。状況を整理するには、いい機会だったのかもしれない。

 一方で「競技団体のプロパガンダ」に協力した(させられた?)と見ることもできる。近藤真彦というスターを使ってトライアスロン、さらにはITUロングディスタンス世界選手権への注目を集めようという動き。もちろんそれは関係者なら望むところだが、そんなことで彼が動くとも思えない……。

 それに「話題作り」とは考えにくい。芸能活動をする身であるなら、世の中に定期的に話題を提供し、媒体に出る機会を作っておく必要がある。だが、彼の場合は本当に自分が好きで大切にやってきたというパターン。「ネタ作り」のひとつではないかという見方は、人気に陰りのある人ならあり得るが、無理やり話題を提供しなければいけない逆境にもない。これはないだろうと思っている。

 まぁ、真相は近藤さんに聞いてみるしかないわけで、ぜひ機会があれば聞いてみたい。いずれにしても、彼はこれからも純粋にトライアスロンを楽しんでいくのだろう。我々も、1人のトライアスリートとして、このスポーツを長く愛してくれることを望んでいる。
 ともあれ、まずは近藤さん、世界選手権をじっくり味わってきてね!

<白戸太朗(しらと・たろう)プロフィール>
 スポーツナビゲーター&プロトライアスリート。日本人として最初にトライアスロンワールドカップを転戦し、その後はアイアンマン(ロングディスタンス) へ転向、息の長い活動を続ける。近年はアドベンチャーレースへも積極的に参加、世界中を転戦していた。スカイパーフェクTV(J Sports)のレギュラーキャスターをつとめるなど、スポーツを多角的に説くナビゲータとして活躍中。08年11月、トライアスロンを国内に普及、発展 させていくための新会社「株式会社アスロニア」の代表取締役に就任。13年1月に石田淳氏との共著で『挫けない力 逆境に負けないセルフマネジメント術』 (清流出版)を出版。
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