「発表するいいきっかけだった」という見方もある。確かにそろそろ公式にトライアスロン関係のことを表に出さないと、中途半端になっていた感もある。知られているけど、知られていない。そんな中での世界選手権への出場。普通のトライアスロン大会出場よりニュースとしてはるかにインパクトもある。状況を整理するには、いい機会だったのかもしれない。
一方で「競技団体のプロパガンダ」に協力した(させられた?)と見ることもできる。近藤真彦というスターを使ってトライアスロン、さらにはITUロングディスタンス世界選手権への注目を集めようという動き。もちろんそれは関係者なら望むところだが、そんなことで彼が動くとも思えない……。
それに「話題作り」とは考えにくい。芸能活動をする身であるなら、世の中に定期的に話題を提供し、媒体に出る機会を作っておく必要がある。だが、彼の場合は本当に自分が好きで大切にやってきたというパターン。「ネタ作り」のひとつではないかという見方は、人気に陰りのある人ならあり得るが、無理やり話題を提供しなければいけない逆境にもない。これはないだろうと思っている。
まぁ、真相は近藤さんに聞いてみるしかないわけで、ぜひ機会があれば聞いてみたい。いずれにしても、彼はこれからも純粋にトライアスロンを楽しんでいくのだろう。我々も、1人のトライアスリートとして、このスポーツを長く愛してくれることを望んでいる。
ともあれ、まずは近藤さん、世界選手権をじっくり味わってきてね!