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『「説得力」を強くする』必ず相手を納得させる“2つの思考法”とは

シリーズ集大成作品「はじめに」公開!

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説得力があれば人は動いてくれる!
人間は論理だけでは説得されない。
一瞬で相手が納得する「アナロジー思考」とは?
累計65万部! 大好評ベストセラーシリーズの集大成。

説得力は、現代人最大の武器。相手の論理的思考だけではなく、直観を操るアナロジー思考にも働きかけ、スピーディーに説得する技法を伝授。説明力、交渉力、表現力といったシリーズのエッセンスを集大成し、説得力に磨きをかける実践決定版。

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「説得力」は現代人の「武器」

私たちは無人島で生活しているわけではありません。否が応でも社会の中で人と係わり合いながら生きています。

誰もが感じている通り、人生を快適に過ごせるかどうかは、この「人と人との係わり合い」の技術が決め手です。そして、人と人との係わり合いを制する力こそ、本書が追求する「説得力」ではないでしょうか。

社会の中で生きるとは、大勢の人に囲まれながら自分の道を進むことを意味します。自分の周囲にいる人々は、自分が進む方向を邪魔する敵にもなれば、背中を押してくれる味方にもなります。説得力とは、自分の味方を増やしてくれる一番強力な武器と言えるでしょう。

原始人の武器は、太い棍棒だったかもしれませんが、私たち現代人の武器は説得力です。原始人の棍棒は敵を攻撃する武器ですが、説得力は味方を増やすだけの平和的な武器です。

三つの風邪薬、どれを選ぶ?

先日、起床した際、激しい喉の痛みに気づきました。恐らく就寝中に風邪を引いたのでしょう。出張に出かける日だったので、翌日まで仕事のため、病院へ行く余裕がありません。取り急ぎ、市販薬でしのぐしかなく、急いで喉の薬をネット検索してみました。

候補として三種類ほどの市販薬に絞られました。そのうち二つの薬のネット広告では、商品説明がびっしりと詳細に記載されていました。しかし、三つめの薬は、説明がとても簡潔でした。とくに冒頭で「とにかく喉の痛みを早く取りたいなら、これです!」と大きな文字で表示されていたのです。

このメッセージが妙に印象に残り、説得力がありました。結局、私が駅前の薬局で買ったのは、広告が一番シンプルで説得力があったその薬でした。

この状況は見方を変えれば、製薬会社どうしが私に自社製品を買ってもらおうと、広告の競争をしていたわけです。その競争を決定づけたのは、やはり「説得力」でした。ささいな日常生活の一コマにすぎませんが、説得力の勝負が私たちの社会の隅々にまで浸透しているほんの一例です。

そうです、説得力が求められるのは、通常イメージされるような会議での発言、商談、プレゼンテーション、企画書等に限りません。

そんな狭いビジネス・シーンだけに限らず、ごくごく身近なプライベートでも、説得力が物を言うのが私たちの世界なのです。