【物件選びの知恵008】高低差が多い!? 渋谷のリスクを土地条件図でチェックしてみる 

田中 歩

地盤の強さでいえば、この付近では「台地」が一番いい。地震にも強いし、水害リスクも低い。

「凹地・浅い谷」は、地盤としてはよいかもしれないが、その急峻さゆえのリスクがある。擁壁が崩れたり、大雨の際に浸水するリスクがあるだろう。

切土地は、台地を切り取った後だから、地盤はいい。

問題は盛土地だ。

もうお分かりだと思うが、渋谷駅界隈の盛土地は、この界隈の水を集めて流れる水の道なのだ。

長い年月をかけ、台地が水の流れによって徐々に削られた跡といってもいいだろう。

水害リスクを読み解く

人工的に切土や盛土がなされてしまっている箇所が多いので、実際に歩いてみるとあまり気づかないかもしれないが、そういう成り立ちの土地なのだ。

水が流れる道であれば、当然に、水害リスクはあるし。盛り土であれば、やはり地盤は緩い。

次の地図は、明治期の低湿地を示す地図だ。これも国土地理院のホームページで見ることができる。


地図上にある薄い黄色部分が明治期の低湿地だが、渋谷の谷を走る渋谷川流域だけでなく、渋谷川の支流部分も薄い黄色となっており、土地条件図の「盛土地」と概ね一致することがわかると思う。