原発再稼働なんて、ありえない「巨大地震は来る」 
あの揺れで(関東震度5)予感は確信に変わった!

週刊現代 プロフィール

われわれは大地震の危険性を忘れようとしていた

思えば4年前の今頃、東日本に住む国民は日々、今回と同程度の地震にさらされ続けていた。緊急地震速報が鳴るたび、「またか」「次はどこだ?」とテレビのチャンネルを回す。いつしかそれが日常になり、多少の揺れでは皆驚きもしなくなった。

東京女子大学名誉教授で、災害時の人の心理に詳しい広瀬弘忠氏が言う。

「常に『大地震が来て命を落とすかもしれない』と怯えていると、心理的に大きな負担がかかります。その負担を和らげるため、『自分が生きている間には、命にかかわる地震は起きない』『大地震が起きても自分だけは助かる』と思い込み、心を守ろうとするのです。これをいわゆる『正常性バイアス』と言います」

3・11から4年を経たわれわれは、大地震の危険性を忘れようとしていた。「まずは復興を」「今までの暮らしを見直そう」と叫んだのも、震災直後のわずかな間のこと。のど元を過ぎてからは「やっぱり経済成長だ」「あれだけのひどい地震が起きたばかりなんだから、しばらくは大丈夫だろう」と、震災で一挙に破綻したはずの「古いシステム」に、またぞろ縋りつこうとしてきた。

そんな日本人にとって、今回起きた「関東震度5」の直下地震は、むしろある意味で僥倖だったと言うべきだろう。なぜならば、あの揺れが「巨大地震は必ず来る」という覚悟を新たにさせたからだ。

危機感のない人たち

かねてから、関東地方では「向こう30年の間に高確率で大地震が起きる」と言われてきた。しかしこの警句自体が、すでに陳腐なものになっていることも否めない。生命と生活を危うくしかねない巨大地震を、あたかも天気予報や宝くじのように確率で言われても、ピンと来るはずがないのだ。

あの突き上げるような縦揺れは、千のデータや予測よりも雄弁に「日本人は地震の巣の上に住んでいる」そして「『その時』は間近に迫っている」と物語っていた。

今回の揺れの他にも、われわれがまさに見て見ぬふりを続けてきた「来たるべき巨大地震」の可能性を裏付ける材料は、枚挙に暇がない。

2013年11月に噴火を起こし、噴き出した溶岩が今なお拡大を続けている小笠原沖の西之島。昨年9月27日に突如雄叫びをあげ、60名を超える登山客の命を呑みこんだ御嶽山。今年4月に勢いよく水蒸気を吹き出し始め、今も断続的に火山性地震を起こす箱根山。

それぞれの現象同士に「関連や影響はない」と気象庁は繰り返す。だが前出の島村氏はこう語る。

「3・11の時には、富士山のマグマだまりが揺さぶられた結果、4日後の3月15日に富士山直下で震度6強の地震が起きています。例えば、関東直下の地震が起きれば箱根のマグマが揺れて、同様のことが起きるかもしれません。首都圏が地震の挟み撃ちに遭うのです」