顔が好みで都合のいい女は空から降ってこない!結婚したければ、自分の欲望を知り、行動を起こせ

二村ヒトシ×川崎貴子「スナック人生相談」3
二村 ヒトシ, 川崎 貴子 プロフィール

川崎 女性に比べて、いい大学に入っていい会社で働き続ける、という理想のレールがしっかりしているので。それは、女性から見ると恵まれているようにも見えるけれど、一方で多様な人生を選べないということでもある。そんな男性の人生が、多様化せざるを得ない分かれ道がひとつあるんですよ。それが結婚。

―― 結婚しても、男性の人生はそんなに変わらないのでは?

独身男は、理想の女の子が空から降ってくるのを待っている

川崎 そんなことないですよ。例えば、私みたいな女と結婚したら、がっつり家事も育児もお願いされるわけです(笑)。そんなの、自分の父親を見ていたら想像もできなかったでしょうね。一方で、専業主婦願望の強い女性と結婚したら、家事や育児は任せられるけれど、妻子を安定して養っていくために転職などのリスクは取れないとかね。そこではじめて、人生のくじを引く男性も多いと思います。

二村 妻になる女性の考え方によって、男性には初めて人生の多様性が生まれる、か。なるほどなあ。そうじゃないと、たしかに男は出た大学とか就いた職業によって、その先の道が決まっちゃう。

川崎女性みたいに、仕事辞める、海外に行く、などのリセット行動が取りづらいですよね。レールを外れることは、いまだに女性よりもすごく勇気が要ると思います。

二村 でも、そうやってまじめに働いているサラリーマンほど、心の奥では「愛されたい」と思っているでしょうね。自分のその願望に気づいていない人も多そうだけど。

―― 何か仕事では満たされないものがある。でもそれが何かはわからない。

川崎 ガツガツモテようとせず、まじめに働いている独身男性に話を聞くと、彼らは、いきなり美女が現れたりしたら自分はすごい恋愛に落ちる、とぼんやり信じているんですよね。そういうドラマが自分の身に起こったら行動を起こすんだ、今はまだ本気を出してないだけなんだ、と思っているみたい。

―― ええー?

川崎 でも合コンに行ったりしても、タレントみたいな美女がいるわけじゃないし、運命を感じる出会いがあるわけでもない。だから、なんだか決めかねていて、結婚にもお付き合いにも踏み出さない。もっといい子がいるはずだって、待っているんです。

二村 空から理想の女の子が降ってくれば本気出す、って思ってる若い男は、いっぱいいるだろうね。つまり『天空の城ラピュタ』。

―― その「理想の女の子」って、顔が好みってことですか?

川崎 顔もあるけど、その他いろんな要素があると思うよ。

二村 その男が仕事でインチキ自己肯定することで自分を維持している人だったら、それをサポートしてくれる女性が理想だと思うはず。始めのうちは一緒に働いて家計を助けてくれて、家事もしてくれて、自分の転勤には文句言わずついてきて、子どもが生まれたら専業主婦になってくれる、みたいな。それで自分は順当に出世していく、と。

―― ぐぬぬ……それはつまり、顔が好みで都合がいい女が空から降ってくるのを待ってる、ってことですか?

二村 身も蓋もないことを言えば、そうです。

川崎 「そんな女、いねえよ!」って言ってあげたいですよね(にっこり)。

―― うう……。

世界中の人々の、顔面偏差値基準が上がってきている

川崎 しかもその顔のレベルが、世界中で上がってきているそうですよ。日常的に目にする広告やグラビアモデルの画像は、きれいに見えるよういろいろな加工がほどこされていますからね。

二村 「これくらいならOK」という、期待される顔面偏差値が上がっちゃってるんだ。

―― FacebookなどのSNSに出てくる人の彼女や奥さんは、たいてい美人ばかりですしね。

二村 インターネットの画面でもテレビでも、女性は美人ばっかり。映画やドラマでは、すごい美人の女優が「普通の女性が感情移入できる」役を演じている。

―― それこそ今は、AV女優もめちゃくちゃかわいいじゃないですか。