【沿線革命045】 平日朝8時に首都直下地震に襲われたら鉄道はどうなる?

阪神・淡路大震災では鉄道に関わる死者ゼロ

阪神・淡路大震災において、私は、あの大きく変形した線路の写真を見たとき慄然とした。地上の線路は、大地震によりなす術もなくこんなに変形してしまうのかと。

大きく変形したJR西日本神戸線の摂津本山付近の線路((株)交通新聞社提供)

もし、あの線路に15両編成に5,000人以上が乗る満員電車が100km/h以上で突っ込んだら、どういうことが起きるかを想像すると、背筋が寒くなるどころの話ではない。山陽新幹線では、橋梁が落下した箇所もあり、大きな被害を受けたトンネルもあった。

落橋したJR西日本山陽新幹線の阪急今津線との交差箇所((株)交通新聞社提供)

阪急電鉄伊丹線の伊丹駅は壊滅的な被害を受けた。

壊滅的な被害を受けた阪急電鉄伊丹線の伊丹駅((株)交通新聞社提供)

なのに、16本の列車が脱線したものの、死者は生じなかった(『鉄道を巨大地震から守る』『よみがえる鉄路』(山海堂)より)。

なぜか。

早朝6時前だったからである。新幹線は運行開始前、在来線や民鉄も走行中の列車は限られ、車内もガラガラだったからだ。

その幸運に気付かぬまま、次への備えを怠っては絶対にいけない。