大手芸能プロダクションを辞め渡米。モデルではなく「俳優」としてニューヨークで挑戦---俳優・本田真穂【前編】

ニューヨークを舞台に「挑戦」する日本人
公文 紫都

イメージばかり先行する「モデル」に居心地の悪さを感じるようになった

「本田真穂(*日本にいた頃の活動名は、本田真歩)」でウェブ検索すると、今でもたくさんの実績が出てきます。想像するに、当時の本田さんは仕事に事欠かないほど人気があったことでしょう。そんな状況のなか、どうして大手芸能プロダクション所属のモデルという確固たるポジションを手放したのでしょうか。理由を聞いてみると、慎重に言葉を選びながら次のように答えてくれました。

「モデルって結局は普通の人間なんですけれど、極端に言うと『トイレにも行かない』みたいなイメージになっている気がします。モデルになるような人は生まれつき痩せ型で、背が高いだけなのに、それをあたかも"美のスタンダード"のように売り出してしまう。見ている読者や視聴者は、『私はこうじゃない・・・』とショックを受けてしまう人もいるんじゃないかと思うんです。実際にはモデルにも色々なコンプレックスがあるんですけれど、なかなかそういう所には目がいかないですからね。モデルは、業界全体に流れる、『女性はこうじゃなきゃいけない!』『キレイじゃなきゃいけない!』という"暗黙の了解"を発信する側です。次第にそこに、居心地の悪さを感じるようになってしまって。向いていなかったんでしょうね」

モデルという仕事に違和感は覚えつつも、芸能活動自体への興味を失ったわけではなく、気持ちは徐々に、「作品」や「俳優」へと移っていきました。

プロダクションを辞めることが決まってから、本田さんは一つの挑戦をすることに決めました。それは、「英語の習得」です。多忙を極めていた当時は、1ヵ月の休みを取ることままなりませんでしたが、辞めると決めたからこそ得られた、1ヵ月という貴重な時間。この期間に俳優としての可能性を広げるため、演技の本場、ニューヨークでの語学留学を実行しました。

渡米後すぐ、ニューヨークの虜になったと言います。「シアターも演技学校もたくさん見て、ああ、ここに来たい、住みたいと思ったんです」。日本に帰国後、オスカープロモーションを退職。2009年に拠点をニューヨークに移し、本格的に語学と演技の勉強を始めました。

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本田 真穂(ほんだ・まほ)
茨城県出身ニューヨーク在住俳優。早稲田大学在学中に東レの水着キャンペーンガー ルに選ばれ芸能活動を開始。2006年アジアスーパーモデルコンテストにて第4位入賞とメディア賞をダブル受賞。日本と中国でテレビドラマや15本以上の 大手企業TVCMに出演した後渡米。最近の出演は『The Newsroom(HBO)』や『Unbreakable Kimmy Shmidt(Netflix)』など。俳優業の他、モデル業、ELLE ONLINEやハフィントン・ポストジャパンでの執筆も手掛ける。全米映画俳優組合、米国テレビ・ラジオ芸能人組合(SAG-AFTRA)加盟。 https://blogmahohonda.wordpress.com/


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