2015.05.31
# 雑誌

「2分前のことも忘れる」「得意だった料理もできない」大山のぶ代を襲った「認知症」——あぁ、自分が自分でなくなっていく……

週刊現代 プロフィール

「介護倒れになるぞ」

「大山さんは、しゃべれることはしゃべれるけど、前みたいには話せない。砂川にはつらいはずです。でも彼女は『啓介、啓介』と言ってて、本当に彼が頼りなんです。だから、『お前がダメになって、大山さんもダメになったら、こんな悲惨なことはない。このままじゃ介護疲れを通り越して、介護倒れになっちまうよ』って。ラジオにも出て、大山さんの状態を公表したらいいじゃないかって言ったんです。

公表することは、同じように悩んでいる人たちにも、頑張れっていうメッセージになるんだよね。いま砂川は『公表して、少し気が楽になった』と言ってますよ。やっぱり、みんな独りで抱えちゃいけないんだよな」(毒蝮氏)

大山さんの今後について、所属事務所のマネージャーは、こう話す。

「前と同じとはいきませんが、今後も大山さんに『やりますか』と訊いて、『うん、やる』と答えれば、できる範囲で仕事をさせていただきたいと思っています」

医学的にはどうか。在宅医療に詳しい長尾クリニック院長の長尾和宏医師は、こう指摘する。

「今後のケア次第では、ある程度、進行を抑えられますし、仕事も続けられます。認知症の患者さんを抱えた家族には、慌てて専門病院や施設に入れようと考える人も多いですが、残念ながら症状は悪化することが多い。

大山さんの場合は、在宅で療養して、お仕事も続けられるほうがいいと思います。現に、私が知っているある有名な芸人さんは、完全に認知症なのですが、いまも生放送のテレビに出ている。私は、『本人がスタジオに行くのを忘れたら、考えなさい。それまでは続けたらいい』とスタッフにも言っています。

すでに一部の医師や介護士などが連携して始めていますが、生きがいを大事にしながら、その人を支えることができるようになっているのです」

ある日突然、誰の身に降りかかってもおかしくない脳梗塞や認知症。つらいなかでも前に踏み出すことの大切さを大山さん夫妻の努力が教えてくれる。

「週刊現代」2015年5月30日号より


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