トホホな密着大金持ちの中国人、今度は京都で爆買い「金閣寺で錦鯉をワシ掴み」編

いいかげんにせんかい!バブルチャイニーズ
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店を出ると、喜富くんがモジモジしている。どうやら尿意を催したようだ。妻がみやげ物店の裏でビニール袋におしっこをさせて、ゴミ箱にポイ。見て見ぬふりをしていた店員に話を聞いた。

「ああいうの、ほんま、どうにかなりませんかね。子供はまだしも、大人もトイレのドアを閉めずに大きいほうをしてはるし、使用済みのトイレットペーパーをそこらに捨てはるし……。私らも商売ですから、おカネが服着て歩いていると、割り切るようにしていますけど」

王さん一家が次に向かったのは、銀閣寺。到着したが、様子がちょっとおかしい。王さんが何やら怒っているようだ。

「どれが銀閣寺なんだ?何!!目の前のこの建物だと?全然、銀色じゃないじゃないか!こんなもの、中国のどこにでもある『古い家』だ」

滞在時間はわずか15分。次の目的地、清水寺に向かった。王さん一家のお目当ては「着物」だ。妻と娘に和装をさせて、写真を撮りたいのだ。清水寺近くのレンタル着物店に入った。母娘の着付け(一人5500円)がすべて終わってから、王さんがこう言い出した。

「なんか地味だな。こっちの赤色の着物にしろ」

よくあることなのだろう。店員は苦笑いしながら一から着付け直した。

清水寺に着くと、父と息子はおみくじを引いている。喜富くんが引いたのは「吉」だった。

「なんだ、中途半端だな。もう一回引け。ん?次は末吉か。もう一回だ」

何度もおみくじを引き直してはしゃぐ父子を、周囲の日本人は苦々しい顔で見ているが、誰も注意はしない。5回目で、ようやく喜富くんが大吉を引き当てたようだ。

「ヨシ!よくやった。では次はワシが引く」

王さんが引いたのは、なんと「凶」。大騒ぎしてもう一度引くかと思ったら、なぜか彼は満足そうな笑みを浮かべている。

「これはイイ!今がどん底ということだ。これから運気が上昇するしかないじゃないか。もっと良くなるぞ、ワハハハ」

吉は中途半端で嫌いだが、凶は好き。このあたりの感覚も日本人には理解しがたい。