大阪都構想は、マジで洒落にならん話(1) ~賛成する学者なんて誰もいない編~
文/京都大学大学院教授 藤井聡

大阪にとどめを指す『都構想』

以上いかがだろうか。一部の「顧問」の学者達は都構想にはバラ色の未来が待っているかのように喧伝しているが、顧問以外の学者でそんな戯れ言を口にする者は少なくとも筆者が知る限りいない。一般的な学者が指摘しているのは、都構想で実現する特別区は「粗悪品」に過ぎず、医療、教育、福祉といったあらゆる側面で市民サービスは劣化していくという未来なのだ。

だから都構想は、昨今低下してきたと言われている大阪市民の生活レベルの低下に最後の「とどめ」を刺すことになってしまう。そもそも大阪市という自治体があるからこそ、その生活の苦しさは現状程度の水準で収まっているのである。地方都市に行けばもっと疲弊していることなど、奈良や和歌山に行けばすぐに分かるではないか。

だからもうそろそろふわっとした空気やノリだけで政治を進めることは、やめなければならない。今回ばかりは「おもろいやんけ」では済まされない「洒落にならん話」なのだ。

しかし、都構想が「洒落にならん」理由は、以上に述べたことだけが理由では無い。それは大阪という街と社会、そして、文化と伝統そのものをダメにしていくのだ。

そのあたりについては、都構想に警鐘を鳴らす108名の学者の声(http://satoshi-fujii.com/scholarviews/)をさらに読み解きながら、この続編でお話しすることとしよう。


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