スタッフの健康と幸福感、さらに生産性を高める秘訣とは

〔PHOTO〕Thinkstock

幸福を測定する重要性はビジネスの分野にとどまらない

新進の起業家から「スタッフの扱いかた」についてよく訊かれます。彼らはスタッフが幸福で生産的であることを望んでいるのです。しかしそのバランスの取り方についてはよく分かっていないのです。従業員の肉体的、精神的健康について、実際、どの程度の責任が彼らにあるのでしょうか。また、ベストの人々を惹きつけてキープするためには、どのような特典を用意したらいいものなのでしょうか。

近年、いくつかの企業は、テクノロジーの進歩と社会的変化を生かし、これらの問題に答える革新的な手法を試してきました。例えば、多くの若者が働く場所に柔軟性を求めるため、企業によっては従業員が自宅で働けるようにしています。靴の通販会社ザッポスなどは、職制上の肩書きと同時に、自社の組織構成まで全廃してしまいました。

ヴァージンでは、この数年間で大きく二歩前進しました。今では本社の従業員に年次休暇を無制限に与え、勤務スケジュールもフレキシブルです。スタッフからの反応は熱狂的でした。これがうまくいけば、ヴァージングループのなかだけではなく、外部の企業も右ならえするに違いありません。

こうした方策はまた、かなり長い間ヴァージン内で論議されてきた課題を浮上させます。それは従業員の福利の問題です。この分野での雇用主の責任に関する熱のこもった議論がこれまであったからこそ、次のヴァージンディスラプター・フォーラムの議題が「幸福な職場とそのコスト」になったのです。

ビジネスの分野にとどまらず、幸福を測定する重要性は、フォーラムへの参加者であるギャラップCEO、ジム・クリフトンによってうまく要約されています。彼は最近、私たちのディスラプター・ブログで、アラブの春が起こる兆候は、その数年前にチュニジアとエジプトで測定された幸福に関するデータから見て取ることができると指摘したのです。

2008年から2010年にかけて、両国の国民総生産は好調に見えましたが、表面下で不満が煮えたぎっていました。「世界中の誰もが両国は順調と見ていたが、どちらの社会でも幸福感は崩壊しつつあることには誰も気づかなかった」とクリフトンは書き、さらにこう続けています。「国家や都市、さらに組織における幸福度の測定は、今後20年以内に、GDPや企業の株価のような旧来の経済面の測定と同じかそれ以上に重要になってくる。なぜならその数値のほうがより正確な予測を可能にするからだ」。

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