世界の就職「超」人気企業、Facebookが求めている人材とは。

オックスブリッジ卒業生100人委員会

しかし「言うは易し行うは難し」で、失敗は決して楽しいものではない。誰でも所詮は人間。全力でトライすれば努力しただけ悔しいし、協力してくれた仲間や家族を失望させてしまうのも辛い。そんな時、仲間の一声が大きな支えになったりすることがあるが、僕の場合は決まってオックスブリッジの同僚である。過去にケンブリッジ大学では試験で最低の点を取った学生にブービー賞の木製のスプーンが贈られる習慣があったらしいが、僕もカレッジのボートレースで最下位の成績をおさめた際にこの木製スプーンをもらったことがある。多分ブラックジョークだと思うが、不思議と励みになったのを覚えている。フェイスブックという熾烈な環境にオックスブリッジOBが多いのは、実は辛い時も陰でお互いに支え合う紳士的な気配りのおかげなのではないかと強く感じる 。

1909年にセイントジョンカレッジの学生に渡されたと言われる最後の木製スプーン(Wooden spoon (award):Wikipedia)

ビザの問題とアプライのタイミングに関して

イギリスで大学を卒業すると申請できていた「Tier-1 Post-Study Work」ビザが約3年前廃止になってから、日本人が取得出来るビザの種類がグっと減ってしまった。今ある最善のオプションは多分「Tier 2 (General)」だと思うのだが、問題はこのビザのハードルが高いためスポンサーになってくれる企業を見つけるのが難しい。これは残念ながらフェイスブックでも同じで、僕は3年前「Tier-1」が廃止される前に滑り込んだラッキー組だ。今、イギリスでフェイスブックへの就職を目指すなら、おそらく急成長しているドバイかシンガポール、ダブリン支社に入社してから異動を希望するのが近道だと思う。また、IT企業は半期ごとに人事調節をするので1月の入社を希望する人は前年の10月以降(クリスマス時期は休みに入るので要注意)、6月なら4月頃のアプライが狙い目だと思う。

最後に

昔、父に「どうせ夢を見るなら、天井より空を目指しなさい。夢の半分しか達成出来なくても空を目指した方がずっと高い位置に辿り着ける」と言われたことがある。それ以来自分の目標は常に僕の手の届かない高い所に定めてきた。フェイスブックに入社出来た鍵はつまるところこの「大志」にあったと思う。フェイスブックを必要とする人間をフェイスブックは必要としない。つまり自分なりの高い理想を持ち、それを達成するために深い専門知識を武器に日々人とつながり、失敗を繰り返し、結果を出している人間をフェイスブックは必要としているのではないかと思う。僕にとってオックスブリッジは空の限りない高さを気付かせてくれた場所である 。

児嶋 裕太郎
1974年グアテマラ生まれ。19歳まで同国で過ごす。 1997年バージニア州メリーモント大学でデザイン科卒業。同年ニューヨークの広告代理店Young&Rubicamに入社。2005年最年少のクリエーティブティレクターとして電通Y&R(日本)へ再編成チームの一員として出向。2010ケンブリッジ大学ジャッジビジネススクールMBAに進学、ジーザスカレッジ所属。世界最大のケースコンペ(Hultグローバル・ケース・チャレンジ)でケンブリッジ大学を初めての優勝に導く。卒業後Saatchi&SaatchiとGoogleで短期プロジェクトを終えた後、2012年にFacebook・ロンドン支社に入社、アメリカ外の初のクリエーティブ・ストラテジストになる。

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