【物件選びの知恵002】 人気立地でも要注意! 地盤チェックポイント~中目黒編

田中 歩(不動産コンサルタント)

 人気の「中目黒」も地盤はいろいろ

ところで、表中に「卓越周期」という言葉が出てきますが、これは地震の揺れ方の周期のことを意味します。一般に短周期卓越型というのは、地震の揺れ周期が0秒~1秒のものが卓越しており、人の感覚と室内物品の動きに対応する揺れで、震度や加速度は大きくなるけれど建物の大きな被害には結びつかないというものです。

一方、長周期卓越型というのは、揺れ周期が1秒~2秒のものが卓越しており、建物倒壊と相関性の高い揺れ方です。

つまり、軟弱な沖積層が厚いと「地震動の揺れ方が長い周期のものになりやすい」、すなわち、「建物損壊と相関性の高い揺れになりやすい」ということになります。

<地震に関する地域危険度測定調査報告書(第7回)より抜粋>
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さて、中目黒駅界隈はどんな地盤なのでしょうか?

先に載せた東京都の地図にあるように目黒区の大半は、台地1(増幅率1.6)に該当しており、過去の被害地震時にも低地に比べて被害は少なかった場所とされています。地盤が比較的しっかりしている場所なんですね。

しかし、中目黒駅界隈には、谷底低地が存在しているのです。

中目黒駅の北東側には目黒川が流れています。川が流れているということは、その流域は台地が削られ谷になっています。そして、その谷には長い年月をかけて川によって削られたやわらかい土がすこしずつ堆積しています。これがいわゆる谷底低地です。中目黒にある目黒川流域は、谷底低地2(増幅率1.8)に該当しており、周辺の台地と比べると地震動による被害が発生しやすいとされています。 

地域でいうと、青葉台1丁目、青葉台3丁目、上目黒1丁目、上目黒2丁目、中目黒1丁目、中目黒2丁目などが該当します。同じ青葉台でも2丁目は台地2、上目黒も3丁目~5丁目は台地1、中目黒3丁目~5丁目も台地1になっています。

ちなみに、同じ目黒区内でも人気の高い自由が丘界隈ですが、自由が丘1丁目、自由が丘2丁目、緑ヶ丘2丁目、緑ヶ丘3丁目が実は谷底低地2となっています。