[ボクシング]
杉浦大介「メイウェザーか、パッキャオか、“世紀の一戦”直前予想」

スポーツコミュニケーションズ

判定勝負にもつれこむ?

メイウェザーが追い詰められるシーンはあるのか。Photo By Stephanie Trapp/Mayweather Prom

ジョージ・ウィリス(ニューヨーク・ポスト紙)
 メイウェザーの判定勝ち
「メイウェザーの方がディフェンス面で優れていて、ファイト中にパッキャオより多くのアジャストメントを施すことができる。パッキャオの方が好スタートを切り、序盤は優勢かもしれないが、うまく適応したメイウェザーが判定勝利を飾ると思う。
 メイウェザー対ファン・マヌエル・マルケス戦(2009年9月)のようにワンサイドになる可能性もあるが、良い試合になって欲しいと願っているよ。メイウェザーのKO勝利の可能性を指摘する人も多いが、私はそうなるとは思わない。マルケスのパッキャオ戦でのKO劇(2012年12月)は、マルケス自身がストップ負け寸前に追い込まれた絶望感の中で生まれたパンチだった。メイウェザーはそこまで追い込まれないだろうから、逆にKOは生まれにくくなる」

ライアン・サンガリア(リング誌/フィリピン系アメリカ人)
 パッキャオの判定勝ち
「まったく違うスタイルの2人の対戦だから、接戦になるだろう。少なくともペーパー上は、互いにとってやりづらい相手であるようにも思える。メイウェザーはパッキャオのように、さまざまな角度からパンチを出すサウスポーは得意としていない。
 一方で、パッキャオはカウンターパンチャーは苦手としていて、そのカウンターのうまさでメイウェザーの右に出る選手はほとんどいない。そんな2人の対戦では、自身の秀でている部分をどれだけ活かせるかがポイントになると思う。メイウェザーはサイズ面で、パッキャオはクイックネスで上回っていて、その有利さをどう生かしてくるか。不確定要素が多いだけに展開を考えるのは難しいが、現時点ではパッキャオ有利の方に傾いている」

べガス入り以降もパッキャオはリラックスした笑顔をよく見せている。Photo By Stephanie Trapp/Mayweather Prom

福田直樹(ボクシングカメラマン/全米ボクシング記者協会の最優秀賞を過去5年間で4度受賞)
 パッキャオの判定勝ち
「ここ最近のメイウェザーはディフェンス力がやや落ちているので、さまざまな角度から繰り出されるパッキャオのコンビネーションを避け切れないでしょう。豊富なスタミナを糧に、パッキャオがヴォリュームパンチでそのまま押し切るのではないでしょうか。攻勢点を買っての判定勝ちですね。メイウェザーもときにカウンターで強烈なパンチを当てるとは思いますが、好調時のパッキャオはそれでも止まらない。もちろんパッキャオの状態が良いことが勝利の条件になります」

山口大介(日本経済新聞運動部)
 パッキャオの判定勝ち
「願望を込めてパッキャオを推します。条件としては3ラウンドまでにダウンを奪うか、相当なダメージを与えること。序盤に山場をつくれば、会場の雰囲気も味方に付けて、パッキャオが一気に行く可能性があるんじゃないかと。メイウェザーもそれをさせないために、サウル・アルバレス戦(2013年9月)のように序盤からそれなりに出てくるとは思います。その衝突の中でパッキャオのパンチが当たれば、良い流れになっていくのではないでしょうか。どちらにしても判定勝負と思いますが、パッキャオだけでなく、メイウェザーのKOもあり得る気はします」