【第3回】はこちらをご覧ください。
部下の気持ちへの配慮と部下とのコミュニケーションの巧拙が、上司の役割を果たす上で決定的に影響する。
部下には常に悩みがある。新しい仕事に取り組む際、「どこからどうやって進めたらいいか自信がない」「上司に何もかも聞くことはもちろんできない」「同期がまた先に昇進した」「他のメンバーと折り合いが悪い」「新しい上司が何を考えているのかわからず、不安だ」などなどだ。悩みがない、ということがほぼなく、常に多かれ少なかれ悩んでいる。
できない部下は、悩みがより深い。「会社にいつまでいられるかわからない」という悩みは生活の基盤がかかっているので、より不安になる。上司に叱られることも多く、職場によってはかなりいたたまれないようなところもあるだろう。そういう部下に限って、家に帰ると家族とぶつかっていたりする。仕事上の悩みだけではなく、家でも悩みが多くなる。
できる部下も、もちろん悩みがある。「今の仕事をしていていいのか」「このままやっていて、夢だった留学に本当に行けるのか」「もっと成長するために自分は何をすべきか」など、やや前向きな悩みかもしれないが、本人にとっては深刻だ。気持ちの上の深刻さは、できない部下と大差ない。
部下を持つ者は皆、上司。コマツ、スタンフォード、マッキンゼーとキャリアを積み重ねた著者がかかわった「上司」は、優に三千人超。ナショナルカンパニー、ベンチャー企業で指導してきた上司育成法を実践的に解説。上司はいま、変革の時期! 毎年成長を実現し、人材を100%活用する組織をつくるために、すべての上司が知っておきたい大原則を伝授する!
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