[プロ野球]
佐野慈紀「緒方カープ、逆襲へ決断を」

スポーツコミュニケーションズ

巨人・高木勇は新人王独走?

 楽しみな新人、若手も何人か出てきました。バッターでは西武の2年目・森友哉。ここまで3本塁打を放ち、西武打線に欠かせない存在になっています。あれだけのフルスイングを見せられると、ピッチャーとしてはものすごくイヤです。

 森に関しては指名打者としての起用が続いており、将来を考えて本職のキャッチャーで育成すべきとの意見もあります。しかし、2兎を追う者は1兎も得られません。キャッチャーの勉強はいずれにしても時間がかかります。これだけ魅力のあるバッティングをするのですから、まずはバッターとして1年間レギュラーを張れる選手に育ててほしいですね。

 ピッチャーでは巨人の新人、高木勇人が素晴らしい内容を見せています。彼のカットボールは横に真っすぐスライドするため、バッターはなかなか対応できません。社会人経験も長く、1年間投げ抜く体力も備わっているでしょう。このまま新人王レースを独走しそうな気配です。巨人が浮上してきたのも、高木や19歳の田口麗斗といった新戦力が好影響を与えているから。開幕前は苦戦を予想していましたが、さすが底力のあるチームです。

 もちろん、まだシーズンは1か月が終わっただけ。ペナントレースは年間トータルの勝負です。好調なチーム、選手が、どこまで持続できるか。また不振のチームや選手がどこから巻き返すか。ファンが一喜一憂する戦いがこれからも続いていくことは間違いありません。

佐野慈紀(さの・しげき)
1968年4月30日、愛媛県出身。松山商-近大呉工学部を経て90年、ドラフト3位で近鉄に入団。その後、中日-エルマイラ・パイオニアーズ(米独 立)-ロサンジェルス・ドジャース-メキシコシティ(メキシカンリーグ)-エルマイラ・パイオニアーズ-オリックス・ブルーウェーブと、現役13年間で 球団を渡り歩いた。主にセットアッパーとして活躍、通算353試合に登板、41勝31敗21S、防御率3.80。現在は野球解説者。