人生を楽しんでいる人はボケない! 医学データが実証する単純だけど重要なアンチエイジング法【前編】~ELO(人生楽しみ度)を高めよう!

川田 浩志

「人生楽しみ度」(Enjoyment of Life)を高める

そんな単純なことが、それほど重要なのか?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。いっぽうで、楽しく生きるのは、口で言うほど容易ではないとおっしゃる方も少なくないと思います。

人生の楽しさは、金銭的・物質的な豊かさとは必ずしも比例しません。楽しんでいたはずが、知らず知らずのうちに、また日々の生活や仕事に追われ、いつしか楽しむことを忘れていた、という経験をされたことのある方も多いでしょう。

しかし、楽しく生きると決意し、そのためのコツをつかんで実践すれば、どなたでも達成可能で、ほんとうに人生が楽しくなります。

そのうえ、人生が楽しくなると、心身の病気にもかかりにくくなり、結果として寝たきりにもなりにくくなる、という驚くべきことが、近年の医学研究から明らかになってきたのです。

この事実を踏まえ、私は50歳台に突入した今も、本書でご紹介しているさまざまなエビデンスのある方法を駆使して、できるだけ楽しく生きるようにしています。私の家族はもちろんのこと、私のことをよくご存知の友人、同僚、知り合いの方々、そして患者様までもが、みな、私が毎日楽しそうに生きていると感じる、と言います。先日も、私の職場にいらして間もない秘書さんから、「先生は、ほんとうにいつも楽しそうですね!」と、半ば驚きをもって言われたばかりです。

あなたは、人生を楽しんでいますか?

もし、そうでしたら、あなたに将来起こる可能性のあるさまざまな「良いこと」を、本書のチャプター1(後編)で確認してみてください。続くチャプター2では、それらの良いことが起こる科学的メカニズムを解き明かしていきます。

まだそんなに人生を楽しめていないという方も、もちろん大丈夫です。私がふだん〝EOL〟と呼んで重視している「人生楽しみ度」(Enjoyment of Life)を高める余地があなたには十分残されているということですから!

EOLの判定方法はいくつかありますが、代表的なものがありますので、ご興味のある方は、ご自身の現時点のEOLを試しに判定してみてください。そして、ぜひ、この機会にEOLをアップさせて、これからはもっと楽しい人生を送っていただきたいと思っています。

そのうえでは、とくにチャプター3の「ウェルビーイングになる21の科学的方法」がお役に立つはずです。そして、EOLがアップしてきたら、つぎの「人生を楽しみ続ける人になる方法」をご参考に、いつまでも人生を楽しみ続ける人になることを目指してみてください。

本書は、単なる自己啓発本ではありません。読みやすいながらも、人生後半を輝かせるための科学的エビデンス(根拠)で固めた最新の医学書なのです。

後編に続く。

川田浩志(かわだ・ひろし)
1965年生まれ、鎌倉出身。東海大学医学部内科学系血液腫瘍内科教授、医学博士。米国サウスカロライナ医科大学内科ポストドクトラルフェローを経て、2015年4月より現職。最先端の血液内科診療に日々従事しつつ、アンチエイジング医学の普及にも力を入れている。自らがアンチエイジング実践派で、人生を楽しみ、健康的に生きることを信条としている。その生活指導には定評があり、講演依頼やTV・ラジオ・雑誌の取材も多い。海老名メディカルサポートセンターアンチエイジングドック顧問、日本ポジティブサイコロジー医学会会員、日本抗加齢医学会認定専門医、日本内科学会認定専門医・指導医、日本血液学会認定専門医・指導医、米国内科学会・米国血液学会インターナショナルメンバーなども務めている。受賞歴:東海大学総長賞(松前重義賞学術部門)など。著書:『HEALTH HACKS! ビジネスパーソンのためのサバイバル健康投資術』『ドクター由美の脳力育成HACKS!』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)など。