死亡者続出!体への負担は少ないが、命の保証もない「腹腔鏡手術」はこんなに危険です(上)

週刊現代 プロフィール

「がんの手術に関して言えば、開腹手術のほうが安全で確実に決まっています。病巣もよく見えて、周辺の臓器や血管の状態なども確認しながらできますから」

名医と呼ばれる人のなかでも、リスクを考えて自分はやらないというほど難しい手術。それが腹腔鏡手術なのである。

腹腔鏡手術では、ミスが起こりやすくなる。

「胆嚢を取る手術で、間違って胆管を切ってしまうことがまれにあるのですが、腹腔鏡の場合、そのリスクが開腹手術の7倍というデータが出ています。また、肝臓は血流が非常に多く、肝臓自体が血の塊のような臓器ですから、腹腔鏡手術で少し切り方を間違えると大出血を起こす危険があります」(順天堂大学医学部肝・胆・膵外科教授の川崎誠治医師)

この、術中の思わぬ出血は、命を左右する事故につながりかねない。

「開腹手術の場合、思いがけない出血が起きても、すぐに適切な処置ができますが、腹腔鏡ではその対処がしにくい」(前出・有井医師)

腹腔鏡で肝臓がんの手術をした経験のある都内大学病院の外科医は、次のように振り返る。

「切ってはいけない部分にメスが触れ、出血が止まらなくなったんです。あっという間に患部は血に埋まって見えなくなり、止血しようにもできなかった。すぐ開腹手術に切り替えたので命は取り留めましたが、今思い出しても背筋が凍ります……」

腹腔鏡で手術した場合、死亡リスクはどれほどなのだろうか。

「肝臓がんの腹腔鏡手術の場合、術後30日以内に死亡する手術死亡率は1~2%。数字は開腹手術とあまり差がないのですが、同列で比較することはできません。腹腔鏡手術は難易度の高い症例はできないため、比較的容易な手術の症例が多く含まれたデータだからです」(前出・有井医師)

医者はなぜ「やりたがる」か

今回問題になっているケースでは、術後、数ヵ月以上経ってから死亡した患者もいた。前出の都内大学病院外科医が言う。

「がんを切り取ったあとに臓器などを縫合しますが、それを内視鏡でやるのも難しい。縫合不全から感染症など合併症を起こして、しばらくして命を落とすこ……

>>>続きは「死亡者続出!体への負担は少ないが、命の保証もない「腹腔鏡手術」はこんなに危険です(上)」をご覧ください。

「週刊現代」2015年4月18日号より


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