学生が地方にビジネスと雇用を生む起業家になる!? 若者が挑戦できる社会への第一歩

「GSC Tokyo スタートアップチャレンジキャンプ2015」

社会的な課題の解決に強い意欲を持ちつつも、持続可能な事業として課題解決に取り組むことの難しさに気づくことができたことも、大きな学びとして持ち帰ったようだ。

審査員のアクセルマーク株式会社の尾下順治氏(代表取締役社長)は「アウトプットに辿り着けないときは、インプットが足りていない証拠。世の中でどんなことが必要とされていて、どんなことがなされているのかもっともっと知ること。素晴らしい取り組みがあるのなら、『守破離』という言葉があるように、真似することから始めてもいい。このコンテストでプレゼンすることが目的ではないはずだから、これからも考え続けていってほしい」とアドバイスを送った。

最終的に下記3つのビジネスプランが審査を勝ち抜いた。

1位:国内消費量1億円を誇る岡山のジーンズの製造工場と消費者をつなぐクラウドファンディング型ECサイト「every denim」
2位:製菓に関するブログを5年間続けてきた女子高生による、女子高生に向けたスイーツとダイエットのデジダルマガジン&コンテンツ
3位:プログラミングを独学で学んだ学生による低価格の動画によるプログラミング学習配信サービス「mana」

この3組4名には、「Re-Generate Japan」が用意する次のステージ、インキュベーションプログラムへの参加権が付与された。この4月から毎週、グローバルシェイパーズをはじめとするプロフェッショナルたちによるメンタリングを受けている。「Re-Generate Japan」の目的は、ビジネスプランを作ることではなく、それらを実行し、持続させ、彼らが地方にビジネスと雇用を創出することにある。このキャンプとコンテストも彼らにとっては始まりにすぎない。

20年後に日本を変えうるリーダーに

次の切符を手にした小山優輝さん(大阪府立箕面高等学校・2年生)は、「この4日間を通して、いままで自分ができていると自信を持っていたことが実はできていない、という気付きが数多くありました。この経験を活かして、実際に事業の立ち上げに向けて自分が何をするべきかを考えていきたいです」と意気込みを語った。

また、最終日にビジネスプランを発表出来なかった牧野彩香さん(崇城大学、熊本県)は、「正直悔しい気持ちはありますが、今回のプログラムで学んだことを活かして、自分ができることの領域をもっと拡げていきたいと思います」と決意を新たにした。

グローバルシェイパーズ東京ハブの松田悠介氏(認定NPO法人Teach For Japan CEO兼代表理事)は、最後に学生たちにメッセージを送った。

「4日間、様々な葛藤や逆境があったと思いますが、この経験がみなさんのような若さで得られたことはこれからの人生の糧となるでしょう。ここで出会えた横と縦のつながりを活かしてここから、10年、20年後に日本を変えうるリーダーが生まれることを楽しみにしています」

世界経済フォーラムのミッションは「社会情勢の改善」であり、グローバルシェイパーズ東京ハブの使命は「若者の果敢な挑戦が生まれ、それが応援される社会」を実現すること。「Re-Generate Japan」もそのミッションを果たすための彼らの一つの挑戦となる。若者による若者のエンパワーメントがどのように社会を動かしていくのか。「Re-Generate Japan」の今後の動きに注目したい。