「教育業界の革命児」と「ゴースト暗算の発明者」が実践する知的生産力を上げる方法

小嶋勇, 岩波邦明

大学受験のときもそうだったのですが、例えば、1ページやるごとに、一つアイテムを集めたというような感覚で、算数だったらあなたの算数力は70とか、英語だったらあなたの英語力は40だから、自分の弱い所をまず探すというところからスタートする。

さらに、僕は社会や国語がすごく弱かったので、自分の苦手な所を強くして、バランスのいい力をつけないとボスが倒せないというように、受験をボスと捉えて、そこに向けて武器をそろえてクリアを目指す感覚で勉強をしていました。

小嶋: その武器が何かが重要だよね。岩波さんの本の中に書いてあるように、どれを武器にして戦うかだろうね。

岩波: 僕は、いわゆる「英数国理社」という分け方よりも、本質的な力(武器)というのは、別の所にあるような気がします。

集中力や切り替え力、あるいは、一般的には能力には分類されないかもしれませんが、成績がすごく悪くてもへこまない力とか、ポジティブ力とか、性格や能力そのものの区分けのほうが大事なのではないかと思っています。

例えば、集中力は算数などをやることで上がるのですが、それとは別の方法で、集中トレーニングのような内容,例えば本書で紹介した「あいうえおトレーニング」などを個別にやることで、結果的に算数や理科、英語などの点数も上がるのではないかと思っています。この「あいうえおトレーニング」というのは、1分間の制限時間でなるべく早く「あいうえおかきくけこ・・・・・・」と脳内で読み上げるトレーニングです。ですから、ただ答えを教えるのではなく、ひとりひとりの本質的な能力を引き上げる方法を教えてあげる。子どもたちに教えるときにも、そういう教え方を心掛けています。

小嶋: ちなみに岩波さんは、今挙げた能力の中で、どれが強いと思っている?

岩波: 自分の強い部分はなかなか分からないですが、僕は「継続力」が一番、今の自分に大事だなって思っています。

単発的に集中することができても、例えばそれが週に1回だけだと、結局、何にもならない。なので、毎日、最低限ある程度の結果を出すためにはどうするか、要は「70点を出し続けられるように、自分をメンテナンスする」ということを、一番、気を付けています。

成功を引き寄せる「反発力」

小嶋: ビジネスの場合は、単純なビジネススキルだけではうまくいかない。

例えばよく言うのは、僕は自分の親が死んだときにお通夜に行けなかったんです。お葬式は昼間だから出られる。でも、お通夜はだいたい夕方に始まるけど、夕方には子どもたちが来る。「うちのおやじが死んだから、今日、休講だよ」なんて、お金をいただいていて言えますか? 僕にはそんなことはできない。

だから、家族に「俺は仕事があるから、お通夜は出ないよ」と言った。そしたら、周りから「冷たい男だ」とかいろいろ言われて、「この野郎!」と思った。

岩波さんの本にも書いてあったけど、恥をかかされたり、嫌なことをやられたりしたときに、「この野郎!」という反発力、これがなかったら世の中は渡っていけない。僕は、経営者であるならば、「反発力」は絶対に必要だと思う。

岩波: 僕の場合、テストの話になってしまうんですけど、受験時代に模試で東大医学部の合格可能性がほぼゼロ(E判定)というふうに出て、その結果を直視できないぐらい、すごいショックを受けました。