「教育業界の革命児」と「ゴースト暗算の発明者」が実践する知的生産力を上げる方法

小嶋勇, 岩波邦明

勉強ができる子の意外な特徴

――お二人から見た「勉強のできる子の特徴」を教えてください

小嶋: これは、言っていいか悪いのか分からないけど、勉強ができる子は、大体、字が汚い。

岩波: できる子ほど字が汚いという話は、実は今回の本にも書いてあります。僕も小さいときからすごく字が汚くて。でもそれは、「早く書く」ということを意識してやっていたからです。

小嶋: ただ、男の子と女の子とではちょっと違う。男の子で字がきれいで勉強できる子はまずいないけど、女の子は字がきれいで勉強ができる子がいる。これは本当に不思議。
ただ、字がきれいといっても、丁寧に書いているということではなくて、書くのは速いけど、字がきれいということ。相対的に、男の子と比べると女の子のほうが、字がきれいでもできる子はいます。

岩波: でも全体的には、勉強ができる子は字が汚い子のほうが多いですよね。

小嶋: あとは不真面目な子が多い。親に勉強しろと言われて、「はい、分かりました」という子に、できる子はあまりいない。お母さんが、「もううちの子、勉強しなくて困るんですよ。言ったって聞かないし」というような子が、成績がいい。

僕の感覚だけど、そういう子は授業中の集中力と記憶力がいいんだと思う。われわれ一般人が繰り返すことで頭に入るようなことを、1回見ただけで頭に入っているのではないかという気がする。

だから、集中力がある子というのが絶対条件。でも、できる子はあんまり授業を真面目に聞いていない。横向いてみたり、隣の子を突っついてみたりしている。ただし、先生方はそんな子が、主要な所はきちんと押さえていると言う。授業の長い時間の中で、大事な所だけちゃんと押さえている。

岩波: 短時間の集中力がある子が伸びるんですね。

「時間の使い方」が成果を決める

岩波: 僕は、いま小嶋会長がおっしゃった短時間の集中力とあわせて、1日の最低ラインを決めて、「最低でもここまではやる」ということを意識しています。とりあえず最低ラインだけは押さえていければ、それを積み上げることで、ある程度の結果につながるのではないかと思っています。

小嶋: 僕は、今までもそうだけど、「今日中にやるぞ」と思ったら、たとえ夜中になろうと、徹夜しようと、やることはやる。そうすると、必然的に集中力はつきます。極端に言うと、テレビをつけていても音も聞こえないくらい集中します。

でもそれは特殊なことではなく、職人さんなんかも同じ。「これを今日中に仕上げなければならない」というときの集中力というのは、雑音も聞こえないくらい集中できる。

岩波: 僕も優先順位が高いと、「今ここをとにかくやるべきときだ」というときには、終わったときには5時間もたっていて、時間を忘れていたっていうことがあります。

小嶋: あとはやはり「早飯」。僕は、経営者はこれが必要条件だと思っている。
ご飯を早く食べて早く仕事場に行く人と、ゆっくり食べてそれから休息している人では、仕事の絶対量が違ってくる。だから、経営者の恐らく8割以上は「早寝」「早ぐそ」「早飯」だと思う。

岩波: この本でも、例えば服を着替えるとか、歯磨きとか、ちょっとした移動とか、そういうところをなるべく早く済ませて、ちょっとずつでも持ち時間を増やすことの重要性を書いています。