受験エリートが医学部に殺到!「弁護士・会計士はもう食っていけないから」医者ひとり勝ちの時代、その不幸(下)

週刊現代 プロフィール

「ですが僕自身は、患者より自分の都合を優先するなんてあり得ないと思っている。人に強制はしませんが、そういうスタンスの違う人とは一緒に仕事はできないですね」

医者間「格差」が拡大中

大圃医師が率いる部のスタッフたちは、毎朝7時には病院へ来て、帰りは深夜0時を過ぎるような生活を当たり前にこなしている。

「大変なんだけど、それで結果が出て期待されると、それに応えようと思って頑張れる。良いスパイラルに入っていくんです」(大圃医師)

逆に、努力しない医者は一定のレベルに達することはない。マニュアル医と最前線で活躍する医者の能力は、どんどん引き離されていくことになる。医者の間の「格差」は確実に広がっている。

さらに言えば、「偏差値が高いだけの医者」には、こんな弊害もある。大圃医師が指摘する。

「臨床医は頭の良さよりもコミュニケーション能力のほうが重要でしょう。さまざまな事情を抱えた患者さんに合わせて臨機応変に対応し、信頼関係を築くことはも ちろん、病気や治療について理解をしてもらわないといけない。医学ができることと、医者として優秀かどうかはまったく別です」

冒頭で語った医学生は、「僕は人間が好きではないので、医者になったら予防医療の方面に進もうと考えています」と語った。人の命に関わる医者という仕事に就こうという学生が、「人間が嫌い」と当然のように言い放つ—だが、これが現状だ。

「医者ひとり勝ちの時代」に起こる不幸は、医者たちの間だけでなく、我々患者にも忍び寄っている。

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「週刊現代」2015年4月11日号より


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