二宮清純レポート 走れ!ヨシヒロ3番・丸佳浩 広島は変わった、僕も変わった(上)

週刊現代 プロフィール

「足は速く、肩も強かったけど、打球を予測するセンスがないものだからフライが捕れない。彼のエラーで負けそうになった試合がいくつもあります。それくらいヘタクソでした」

ただし、と言葉を切り、松本は付け加えた。

「不器用だけど、何でも一生懸命コツコツやるタイプ。勉強もできた。私は全員に練習中、メモをとらせて、終わったらノートにまとめるように指導しているのですが、手抜きせず、きちんとやっていました」

コーチの織田洋平は、「寮に残らせてください」という丸の一言が忘れられない。

「他の選手が休みを利用して帰省した時のことです。〝寮にいないとウエイトトレーニングができない〟と言ってきたのは丸ひとりでした。意識の高さに感心しました」

高2から丸を追っていたのが広島のスカウト統括部長・苑田聡彦である。

「高校時代は、どんな強打者でも内か外、どっちかには弱点を抱えているものです。ところが、丸には、それがなかった。しかもヒザが柔らかく、テイクバックの取り方がうまい。

僕が見た中で、高校時代、丸より上だと思った左打者は、後にも先にも熊本工の前田智徳ひとりですよ」

'07年の高校生ドラフトで3巡目指名を受け、広島に入団。〝孤高の天才〟と呼ばれた前田との出会いは、その後の野球人生に大きな影響を及ぼすことになる。

丸の回想。

「初めてお会いしたのは二軍キャンプ地の日南です。前田さんは、そこで調整されていた。

で、僕のバッティングを見て、最初に言われた言葉が、〝オマエ、パーマーか!?〟。〝どういうことですか〟と聞いたら、ゴルファーのアーノルド・パーマーのスイングに似ていると言うんです。フォロースルーがそっくりだと。〝それじゃ打てんぞ〟と笑われました」

毎年進化している

前田は折に触れて後輩にアドバイスした。丸にとって、とりわけ印象深いのが次のセリフ……

>>>続きは「二宮清純レポート 走れ!ヨシヒロ3番・丸佳浩 広島は変わった、僕も変わった(下)」をご覧ください。

「週刊現代」2015年4月11日号より


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