「投資の神様」バフェットからこんな手紙が届いた (上) 大切なお客さまだけに 

週刊現代 プロフィール

「零細企業の株を安値で買うことは短期投資としては魅力的かもしれません。割安株を買うのは、あと一ふかしだけできる煙草の吸い殻を拾うのに似ています。汚くて湿っているかもしれないけれど、一ふかしはタダです。

でもそれを土台にして大きなビジネスをすることはできない。デート相手の条件と結婚相手の条件は違うのです。長期的に投資する先(つまり結婚相手)を見つけるためには、まともな企業を素晴らしい安値で買おうとするよりも、素晴らしい企業をまともな価格で買うほうがいい」

バフェットは長期投資を好む。相場に一喜一憂することなく、会社の持っている本質的な価値を見出して、そのビジネスが長期的に発展するだろうと考えたときに初めて投資をするのだ。バフェット流長期投資を標榜するセゾン投信社長の中野晴啓氏は語る。

「バフェットの考え方では、投資とは『その企業が世の中のために頑張って行っているビジネスに投資すること』、おカネを通してその事業に参加することです。だから彼は自分が理解できるビジネス、尊敬できるビジネスを展開している会社にしか投資しません」

バフェットが'11年にIBM株を買うまで、長らくIT企業に投資しなかったことは有名な話である。それは彼自身がITのことをよく理解できていなかったからだ。どんなに急成長して、大きく儲けられそうな株であっても、自分が理解できないものには投資しないというのが、基本なのだ。また、バフェットはマネーゲームを嫌う。

「法外な価格で株式を発行し続けるビジネスは富を生み出しません。結局、魔法は解けて、すべてはシンデレラの馬車のようにカボチャとネズミに戻る。結末はいつも同じで、おカネが騙されやすい人から詐欺師へと移動するのです」(手紙より)

【バフェットからの手紙(下)】へ続く