第7回ゲスト:中野香織さん (前編)
「『今日の異端は明日の正統』というシマジさんの格言には私も賛成です」

島地 勝彦 プロフィール

中野 『お洒落極道』の序文にも書かせていただきましたが、「今日の異端は明日の正統」という格言には私も賛成です。人と同じことをやっていたら、ダンディズムとは対極の生き方になってしまいますから。

でも一つ深刻な問題があるんです。自分の息子にも、人と同じことをする必要はない、かっこいい男の生き方を貫けと話して聞かせていたら、個性が強くなりすぎたのか、就活で140社受けて、なんとすべて不採用だったんです。島地さん、今度伊勢丹に連れていきますから、少し話を聞いてやってもらえませんか。

日野 うーん、相談する相手がシマジさんでいいのか、という不安はありますね。無責任な助言をして火に油を注ぐ可能性が高いような気がします。

島地 それはそうだな。たしかに、いい結果につながるかどうかは保証できません(笑)。

後編につづく〉

 

中野香織 (なかの・かおり)
服飾史家/エッセイスト/明治大学特任教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。英国ケンブリッジ大学客員研究員を経て、文筆家に。2008年より明治大学国際日本学部特任教授。ファッション=人と社会を形作るもの、と位置づけ、服飾史から最新の流行現象まで、 幅広い視野から研究・執筆・レクチャーをおこなう。著書に『モードとエロスと資本』(集英社新書)、 『愛されるモード』(中央公論新社)、『ダンディズムの系譜』、『着るものがない!』『モードの方程式』(以上、新潮社)、『スーツの神話』(文春新書)、『スーツの文化史』(Kindle版)、翻訳書に『イングランド社会史』(共訳、筑摩書房)、『シャネル スタイルと人生』(文化出版局)、『性とスーツ』(白水社)、『シャネル、革命の秘密』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。公式ウェブサイト:http://www.kaori-nakano.com/
島地勝彦 (しまじ・かつひこ)
1941年、東京都生まれ。青山学院大学卒業後、集英社に入社。『週刊プレイボーイ』『PLAYBOY』『Bart』の編集長を歴任した。現在は、コラムニスト兼バーマンとして活躍中。『甘い生活』『乗り移り人生相談』『知る悲しみ やっぱり男は死ぬまでロマンティックな愚か者』(いずれも講談社)『Salon de SHIMAJI バーカウンターは人生の勉強机である』(阪急コミュニケーションズ)など著書多数。Webで「乗り移り人生相談」「Treatment & Grooming At Shimaji Salon」「Nespresso Break Time @Cafe de Shimaji」を連載中。最新刊『お洒落極道』(小学館)が好評発売中!

著者: 島地勝彦
お洒落極道
(小学館、税込み1,620円)
30代、40代の男性を中心に熱狂的ファンを抱える作家、島地勝彦氏の『MEN’S Precious』誌上での連載「お洒落極道」が、待望の書籍化!

amazonこちらをご覧ください。

楽天ブックスこちらをご覧ください。