宮嶋茂樹 第4回
「南極があんなに辛いところだと知っていたら絶対に行かなかったです」

島地 勝彦 プロフィール

シマジ こんな小さな子供がマシンガンを持っているんだ。

宮嶋 じつはこれはおもちゃのマシンガンなんですけどね。

ヒノ 宮嶋さんはイラクには合計どのぐらい行っていたんですか?

宮嶋 戦争中は3週間だけです。戦争が終わったあとサマワにしばらく行っていて、そうですね、延べにしても5ヵ月くらいですかね。あんなところに1年もいられるもんじゃないですよ。サマワは世界でいちばん暑いところです。

どうしてアッラーが酒を飲むことを禁止したのか、あそこに行けばわかります。最高気温が47,8度まで行くんですよ。あの暑さで二日酔いになったらたまったもんじゃないでしょうね。湿度が低いから日本みたいな蒸し暑さはないんですが、だから余計に危険なんです。外にいるといつもドライヤーの熱風を浴びているような感じです。

立木 じゃあ、昼間はみんな家のなかにいるんだね。

宮嶋 だいたいそうなんですけど、エアコンもあるにはあるんですが、停電ばかりで役に立たない。それが不満材料でよく暴動が起きるらしいです。おもしろいのは、不動産は日当たりがいい部屋よりも日陰のほうがありがたがられて高く売れるそうです。

ヒノ それでは反対に極寒の南極には何ヵ月ぐらいいたんですか?

宮嶋 南極には5ヵ月間滞在しました。もう2度と連れて行ってくれないでしょうけど。

立木 あそこまで南極観測隊の実状を暴露すれば当然だろうね。

宮嶋 南極観測を統括しているのは文部科学省なんですよ。文科省管轄の昭和基地にはエロ本が山積みである、ということを暴いたカメラマンがいままでいなかったのがむしろおかしいんですよ。まさに報道の怠慢です。

シマジ 食欲と性欲は人間が生きていくために最も重要なものだから、エロ本ぐらいあるのは当然なのにね。

ヒノ それにしても、なんでみんな南極なんかに行きたいんですかね。

立木 人間のなかには一度くらい極寒の地で暮らしてみたいという奇特なヤツがいるんだよ。

宮嶋 帰りたくないってヤツもいますよ。